炎柱が目の前にいるんですけど【煉獄杏寿郎】

33話 ページ34

｢………さん！れ……くさん！煉獄さん！｣




｢！？｣




｢はぁ…はぁ…ちょっと歩くペースが…｣




｢す、すまない！｣





やっと止まってくれた…




歩くのが早すぎて見失うところだったよ…





｢ぼーっとしていたようだ…本当にすまない、A｣




｢いえ、大丈夫ですけど…どうしたんですか？｣




｢むぅ…｣





明らかにナンパ以来煉獄さんの様子がおかしい




これは…深堀していいことなのかな？





｢………｣




｢………｣





気まづい雰囲気





｢………あのナン…男の人たちと会ったとき煉獄さん、怒ってるような感じがしたんですけど｣




｢むぅ…さすが俺の継子だな｣




｢当たりでしたか？｣




｢うむ。Aがあの者たちに連れていかれると考えたら目の前が真っ白になってな…怒りに己を忘れていた。柱として不甲斐なし！｣




｢怒ってくれてありがとうございます、煉獄さん。よそから来た私をそうやって心配してくれている人がいるだけで、頑張ろう！って思えます！今度はナン…あんなことがないようにもっと強くなります！｣




｢う、うむ！そうだな！｣





ナンパっていいそうになっちゃうよ！




大正時代ってどこまで言葉通じるのか分かんないよ！




ナンパで怒ってくれるなんて…もしかして煉獄さん、私のこと…









継子として認めてくれてる！？

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