炎柱が目の前にいるんですけど【煉獄杏寿郎】

18話 ページ19

｢未来を知っているというのは俺の想像以上にツラいことだろう。無理に話せとは言わないし、それを一人で背負う必要はない｣




｢煉獄さん…｣




｢A少女は俺の継子だからな！｣





あぁ




なんで貴方はそんなに優しいんだろう





｢それに、どうやら柱の中でも俺のことを特に知っているようだからな！｣




｢…………な、なんでそれをっ！？｣




｢柱合会議のときに俺の方をチラチラと見ていただろう？｣





まさか




バレてた！？




そりゃ推しがいたら自然に目がいっちゃうって！





｢す、すみません…｣




｢謝ることはないぞ！俺に憧れてくれるのは嬉しいからな！｣





あ、そういう風に解釈したのね…




煉獄さんって意外に天然だったりするのかな？




やっぱアニメだけじゃ分からないこともあるもんだなー





｢私、私なりに答えを見つけて進んでいきたいと思います。それがどんな結果になったとしても、後悔だけはしたくないので｣




｢うむ！それでこそ俺の継子だ！｣




｢………あの｣




｢む？｣




｢ずっと気になってたんですけど、“少女”ていうの辞めてくれませんか？私これでも18歳で、煉獄さんとさほど変わりませんから！｣




｢す、すまない…｣





冨岡さんにも子供に間違えられたし…そりゃ少し子供っぽいけど…





｢では、なんと呼べばいい？｣




｢え｣





それは考えてなかった…




無難に苗字？……でもちょっと他人ぽくてやだな…




他人なんだけどさ！





｢煉獄さんのお好きなようにどうぞ｣




｢むぅ、そういわれると迷うものだな…｣





しばらく考えたのち、閃いたようにパッと顔を上げた





｢よし、Aと呼ぼう！｣




｢よ、呼び捨てですか！？｣




｢ダメか？｣




｢………………いや、ダメってわけでは。｣





｢では、決定だな！次の部屋へ行くぞ、A！｣





まさか呼び捨てとは…推しに名前呼びされる夢が叶っちゃったよ…




恥ずかしいけど





｢A？｣




｢あ、今行きます！｣





やっぱり、嬉しいな

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