17話 ページ18
話している間にお館様から手紙が届いた
その内容は想像通り
私は煉獄さんの継子(仮)として修行することになった
「修行は明日からにしよう!」
「あの…今日はこのお屋敷を見て回ってもいいですか?」
「むぅ?構わないぞ?」
「物を壊したり盗んだりはしないので、ご安心を」
「?」
煉獄さんはキョトンとした顔で私を見た
私の目的はただひとつ
………………聖地巡礼がしたかった、以上。
鬼滅の世界に来て、煉獄さんの継子(仮)となって
煉獄さんの生家で過ごせるんだよ?
これは目に焼き付けて置かなければ!
あ、もちろん屋敷の中を覚えるというのもある
「ここは広いからな!俺が案内しよう!」
ということで、煉獄さんと共に回ることに
「ここが台盤所だ!」
「ここが湯殿だ!」
かれこれ1時間ぐらい案内されて思ったこと
広すぎて覚えられない!!
さすが代々続く武家だなぁ…
「あれ…あそこは…」
「あそこは父上の部屋だ」
ある廊下を通った時、見た事のある景色があった
お父さん…つまり、槇寿郎さんのお部屋
映画で煉獄さんの夢の中で出てきた景色だ
「……………今、お父様は?」
「………そうか、A少女は知っているんだったな」
そういう煉獄さんの表情は、どこか寂しげだった
「………お父様には、また後日私から挨拶します」
本当は今すぐにいって、煉獄さんや千寿郎くんと本音で話して欲しい
でも、今それはやるべきことじゃない
今はただその時が来るまで待つしかないんだ
「ここが庭だ!」
「とっても素敵ですね」
「うむ、よくここで修行をしていたな」
「今も千寿郎くんのためにしているですよね?」
「あぁ。任務があるからあまり出来ていないがな」
本当に、煉獄さんは
「優しい、ですね」
「!」
こんなにも優しくて、強い人が
無限列車で……
「!……泣いて、いるのか?」
「え………」
煉獄さんにいわれて自分が泣いていることに気づいた
今、煉獄さんは目の前にいてきちんと生きているのに
やっぱり
無限列車のことを思い出すと涙が出てくる
「すみません…なんでもないです」
「…………」
「!」
涙を拭う私の頭に何か重さを感じだ
それは
煉獄さんの暖かい手だった
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向日葵(プロフ) - 葵さん» 葵さん、ありがとうございます!映り方は偶然なんですよ…笑嬉しい言葉!ありがとうございます!! (2021年10月23日 21時) (レス) id: f6ff1cdc98 (このIDを非表示/違反報告)
葵 - 次の小説の移り方がとても凄かったです!それに、物語も違和感無いしとても読みやすかったです! (2021年10月23日 16時) (レス) @page50 id: 6b19049b00 (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - イオさん» イオさん、ありがとうございます!!更新頑張ります! (2021年10月17日 21時) (レス) id: f6ff1cdc98 (このIDを非表示/違反報告)
イオ(プロフ) - 煉獄さんと夢主ちゃん幸せになって欲しいです😭続き楽しみにしてます!!更新頑張って下さい✨応援してます!! (2021年10月17日 15時) (レス) id: 750e30c04d (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - Riiさん» いえいえ!いつ視点を変えようか迷ってました…遅くなってすみません。。 (2021年9月1日 23時) (レス) id: f6ff1cdc98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:向日葵 | 作成日時:2021年7月6日 23時