26話 ページ27
｢無理をさせすぎてしまったな。すまなかった、A｣
｢いやいや、謝らないでください！強くなるためですからこんなのへっちゃらです！｣
｢正直、千寿郎から帰ってこないと聞いたとき厳しいことをいってしまった自分を後悔したんだ。頂上で倒れているAを見た時も…｣
｢……煉獄さん？｣
｢いや！なんでもない！さあ、屋敷が見えてきたぞ！｣
｢あ、本当だ｣
何かはぐらかされたような気もするが、まぁいいか
｢ただいま！千寿郎！｣
｢兄上！Aさんはみつ…｣
煉獄さんにおんぶされている私と千寿郎くんの目が合う
｢心配かけてごめんね、千寿郎くん。ただいま！｣
｢よ、良かったです…｣
優しく笑いかけると千寿郎くんの目から涙が流れた
｢な、泣くほど心配かけちゃった！？｣
｢安心しているんだ！｣
｢本当にご無事で良かったです！さぁ、ご飯にしましょう！｣
まだ会って数日なのに、煉獄さんも千寿郎くんも心配してくれている
まだこの世界ではどこにも居場所がないけど
こうして私を心配してくれる人がいるだけで
とても嬉しくて、自然と笑顔が増える
｢煉獄さん、そろそろ…｣
｢足が痛いだろう！このまま行くぞ！｣
｢え｣
結局、その日はどこに行くのも煉獄さんがおんぶしてくれた
｢A！これも足に塗るといい！疲れがとれるぞ！｣
｢ありがとう、ございます｣
寝る直前まで煉獄さんは私にいろいろしてくれた
どうやら私に無理をさせてしまった償いだとか
大丈夫、といっても聞いてくれない
｢痛いか？｣
｢いえ、大丈夫です｣
しまいには、マッサージをされる始末だ
たしかにマッサージすれば筋肉痛にはならないけど！
推しに足を触られるなんて恥ずかしすぎる！
｢……そもそも、おんぶされていたことがヤバくね…？｣
｢？何か言ったか？｣
｢いえ！｣
いかん
考えれば考えるほど恥ずかしいことばかりしてることに気づくぞ
………やめよう。
｢よし！これで大丈夫だろう！｣
｢ありがとうございます｣
｢うむ！明日大丈夫そうなら、無理をしない程度の修行をしよう｣
｢はい、よろしくお願いします！｣
｢では、また明日。おやすみ｣
｢おやすみなさい｣
煉獄さんが出ていった後、ボスンと布団に倒れてそのまま眠りについた
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向日葵(プロフ) - 葵さん» 葵さん、ありがとうございます！映り方は偶然なんですよ…笑嬉しい言葉！ありがとうございます！！ (2021年10月23日 21時) (
レス) id: f6ff1cdc98 (このIDを非表示/違反報告)
葵 - 次の小説の移り方がとても凄かったです！それに、物語も違和感無いしとても読みやすかったです！ (2021年10月23日 16時) (レス) @page50 id: 6b19049b00 (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - イオさん» イオさん、ありがとうございます！！更新頑張ります！ (2021年10月17日 21時) (レス) id: f6ff1cdc98 (このIDを非表示/違反報告)
イオ(プロフ) - 煉獄さんと夢主ちゃん幸せになって欲しいです😭続き楽しみにしてます！！更新頑張って下さい✨応援してます！！ (2021年10月17日 15時) (レス) id: 750e30c04d (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - Riiさん» いえいえ！いつ視点を変えようか迷ってました…遅くなってすみません。。 (2021年9月1日 23時) (レス) id: f6ff1cdc98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：向日葵 | 作成日時：2021年7月6日 23時
