30話 ページ32
過去編
長い長い悪夢を見た
鬼に呪われた左腕からどんどん鬼になっていく
そして
杏寿郎たちに襲いかかる
｢…………っ！｣
飛び起きるとベッドの中にいた
額からは汗が流れてくる
｢…………私は…！｣
状況を確認しようとしたとき、手足に違和感を感じる
｢………これは…鎖？｣
私を拘束しているであろう重くて頑丈な鎖
鬼に呪われた左腕は包帯が巻かれていてどのようになっているのか分からないが、気配そのものは完全に鬼と化していた
｢どのぐらい眠っていたのかな…｣
周りに人の姿と気配もない
外の明るさから昼間ということは分かる
｢………どうするかな…｣
誰かを探しに行きたいが、拘束されているためベッドから動くこともできない
｢拘束されている身だから下手に動くこともしちゃダメってことだよね…鬼殺隊にとって今の私は監視するべき対象だろうし…｣
身体の半分が鬼となったのに心は落ち着いていた
いや
自分でも分かっているからかもしれない
このままじゃいずれ完全に鬼となることを
｢！｣
ドタドタと足音がしたかと思ったらバタンっと勢いよく扉が開けられた
｢………A、目が覚めたのか？｣
現れたのは、愛しくて一番会いたい人だった
｢おはよ、杏寿郎｣
｢A！！｣
ギュッと抱きしめられる
抱き締め返したいのにそれができなくてもどかしい
｢本当に…良かった…！！｣
｢……ありがとう、杏寿郎｣
杏寿郎の肩がフルフルと震えていたことは気づいていないフリをすることにした
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向日葵(プロフ) - 蒼月さん» 蒼月さん、暖かいコメントありがとうございます！ここ数日ずっと体調を崩しておりまして…早く治すためにもちゃんと休みたいと思います。更新を今しばらくお待ちいただけたら嬉しいです！ (2021年4月3日 22時) (
レス) id: f6ff1cdc98 (このIDを非表示/違反報告)
蒼月(プロフ) - 体調は大丈夫でしょうか？更新のことはお気になさらず、身体第一でお過ごしください。元気になられたときの更新を楽しみにしています！ (2021年4月3日 22時) (レス) id: 7c0c835b83 (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - 衣世さん» 嬉しいお言葉です……どうしても可愛い煉獄さんを書きたくなってしまいます…笑 (2021年3月28日 22時) (レス) id: f6ff1cdc98 (このIDを非表示/違反報告)
衣世 - 私も向日葵さんの小説読むと、顔がニヤケちゃいます(*´-`)煉獄さん可愛いなぁ☆ (2021年3月28日 9時) (レス) id: 8b5abcedbd (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - きゃんぱすのーとさん» 私の書く煉獄さんはこうなってしまいます…笑更新頑張ります！ (2021年3月16日 1時) (レス) id: f6ff1cdc98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：向日葵 | 作成日時：2021年3月6日 18時
