南沢篤志は危険人物―○○○○ＧＯ

〓あいた隙間〓 ページ20

最後の１日――――――――――


私たちにとって特別な日になるんだと期待していた。

南沢と、なにかあるんだ。

別れの言葉とか、なにか・・・・・・・・・・

そう思っていたけど、

何も起きずに１日は綺麗に過ぎ去っていった。

私がマネージャーやる前の日常のような。

A「なんでこんなときに練習ないんだろ。」

テスト前だから、部活ないんだよな―――――――――

早く家に帰ろうと思ったけど、教室で勉強することにした。

教室で、南沢に挑発された、
ハメられた、
恋人として過ごした、
変なゲームもした、

教室には色んな思い出がつまってるんだね・・・・・・


もう、南沢のこと嫌いだなんていえないや・・・・・・・・


ぼんやり思いながらテキストを広げる。

１問目は凄く簡単な問題。
４月で習うような、復習・・・・・みたいな感じの。

だからすぐ解ける。

こんな問題楽勝なのに・・・・・・・


手は止まって動かない――――――――――――

南沢のことが頭から離れなくて、集中できないよ・・・・・

結局私は帰ることにした。

A「私の勉強まで邪魔する気？・・・・」

１人つぶやき、やっぱり嫌いだなんて思う。

けどそんなの今は本心とはいえない。


帰り道、

隣に南沢がいるのは当たり前だった。

教室で話すのも、当たり前になっていた。

けどその当たり前がないんだ―――――。

私の隣にはだれもいなくて、１人道を歩いた。


心にも、ポッカリ穴はあいていて、


大きな隙間ができていた。


ああ、この気持ちはきっと・・・・・・・

〓きっと〓→←〓何でかな〓

ラッキーアイテム

革ベルト

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す