君が何回だって笑うから2【実.況.者】

６７回目 ページ17

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「...A？ぼーっとしてどうしたの？」


キヨと別れた後すぐに茉白に会って、帰路についていた。
相変わらずすぐに私の変化に気付いてくれたけど、全部を話す気にはならなかった。


「...なんでもな...」


そう言いかけて「相談するのも手だぞ」と言われたことを思い出す。
...相談するからって全部話す必要はないんだよね。

茉白ならちゃんとした意見をくれそうだし、何より1人で抱えるには重すぎた。


「...A、今日は家に泊まってく？」

「...ありがとう」


茉白の部屋に来るのは久しぶりで、少し変わっている小物や家具に興味がいく。
そのせいか少し緊張してた心が解れていった。


「...それで、何か言いたいことあるんじゃないの？」

「...相談、したいことがあって」


私がそう言うと茉白は目を見開いた後嬉しそうに顔を綻ばせた。
...え、私何か変なこと言った...？

そう不安になってると「話してくれる？」といつもより優しい声で促された。


「...うっしーが告白されてて...でも今は恋愛しないって断ってて、私何故か悲しくなったんだよね」

「それは、何でだと思う？」

「...私のせいで恋愛したくないって思わせちゃったからだと思ったんだけど...キヨに、自意識過剰だって」


キヨの名前を出すとため息をついた茉白は「そういうこと」と呟いてから私に向き合った。


「告白されてたのが嫌だったんじゃないの？Aは」

「...嫌？」


うっしーが告白されてた、って事実が嫌だったってこと？
...そんなの、まるで...。


「嫉妬、したんじゃないの？」

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