君が何回だって笑うから【実.況.者】

７回目 ページ7

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「誰か暇な人ダンボール貰ってきてくんなーい！？」

「私行ってくるよ！どれくらいいる？」

「ありがとAー！んー...出来るだけたくさん欲しいからもう1人くらいついて行って欲しいんだけど...」


あれからあっという間に文化祭まで一週間となった。
科学部が出し物をしないらしく理科室を使えることになったのでかなり広いし出来栄えも相当なものになると思う。

忙しそうなクラスメイトの為に行こうとするともう1人立ち上がった。


「俺着いてくわ。ほら、行くぞA」


うっしーに「ありがとー」と言って並んで廊下へ出た。
ダンボール貰うって言ったはいいけど場所知らないんだよなあ何て思ってたらうっしーが先を歩いてくれるから助かった。


「そういえばさ、A一般公開の日なんか役割ある？」

「一般公開って2日目だよね。確か...なかったけど」

「おっ、じゃあ今年もぼっち同盟組む？」

「さんせーい！！私も誘おうかと思ってた」


取ってきたダンボールを両手いっぱいに抱えてたせいでハイタッチは出来なかったけど、これでぼっちは回避だ。
ラッキー、と笑うとうっしーもつられたのか笑っていた。


「1日目はうっしー忙しいの？」

「なんか受付やることになってさー」


面倒な仕事を頼まれたんだなあと他人事に思って笑っているとうっしーは拗ね始めた。
「お前は暇そうでいいな」って目線で訴えかけてくるのやめてほしい。

気まずい思いをしているとやっと教室に戻ってきた。


「ダンボールお待たせー！」

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