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「よしっじゃあお披露目会しよー!!」
「俺から発表しまーっす!」
意気揚々と手をあげたキヨは一本の剣を前に出した。
分かりやすく言うとドラ〇エのロトの剣みたいな、かっこいい剣。
いかにも勇者っぽいから私もレトさんも顔を見合わせて笑う。
キヨは似合ってるだろ?と得意気な顔になっていた。
「キヨどんだけ勇者になりたいの」
「勇者より輩のがキヨ君ぽいし鉄パイプとかのがいいと思うで」
「あっいいじゃんそれ!あとバールとかね」
言ったはいいけどそんなのあるのか、と思って見回したら普通にあった。
でもまあ剣のが攻撃力高そうだしいいか、とレトさんの武器の紹介に入ることにした。
レトさんは近接が駄目そうだから、とハンドガンを選んでいた。
弾はここにたくさんあるしいくつか持っていればそう簡単に切れることはないだろう。
そして最後に私の番。
鞘からゆっくりと取り出して軽く一振して見せた。
「私はね、日本刀。キヨと一緒に近接メインだね」
「あーなんか...分かる。Aちゃん日本刀とか似合うわ」
それ褒めてんの、と笑って鞘に収める。
いつか日本刀の重さは一キロ程あるって聞いたけどこれは振り回せるくらい軽い。
ちゃんと人が使うことを想定されている。
それでも安っぽくは見えないし十分戦えそうだ。
とりあえず全員次のゲームで使う武器は決まった。
部屋にあった回復薬をそれぞれいくつか取って一旦解散することにした。
休憩の残り時間はいつの間にかあと15分を切っていたので集合する時間だけ決めて2人は歩き出した。
私はというともう少し武器見てる、とこの部屋で2人を見送った。
ラッキーカラー
あずきいろ
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作者名:ユシア | 作成日時:2019年9月24日 22時