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宏光 side

店を出て何気に、藤ヶ谷と手を繋いでみた

振り払われるかと思ったのに
そのままだったから、

家まで手を繋いでいた(笑)

家に着き、
藤ヶ谷の2番目に好きなココアを入れた

藤ヶ谷に持って行くと、
ソファーの下に座っていたから

俺も隣に座り、コーヒーを一口飲み···

藤ヶ谷を見てみると···
目が合っちゃった(笑)

でも、藤ヶ谷を見て···
やっぱり俺の気持ち、今、伝えようと思った

「あのさ、さっきの話なんだけど」

「あっ、うん」

慌てた様に返事をする藤ヶ谷

俺も緊張するけど、ちゃんと言わなくちゃ


「···俺、お前に " 伝えたいコトがある " んだ」


「う···うん」

「俺、お前が寂しい思いしてる時
傍に居てあげたいんだ」

真っ直ぐ前を向いて、気持ちを伝える

ー···藤ヶ谷フリーズ···

きっと、頭の中真っ白なんだろうな

でも、俺は冗談で
こんな事を言ってる訳じゃない

ずっと藤ヶ谷を見てきた

別に男が好きだった訳じゃない
今までだって、普通に女と付き合ってきた

男が男を好きになるっていう事

それは、
とういう事なのかと俺なりに悩んだ

伝えていいものなのか、って事も

でも、藤ヶ谷が
受け入れてくれなくても、

俺の気持ちは、何ひとつ変わらない

だから、


「俺、藤ヶ谷の事好きだ」

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作者名:姫毬 x他1人 | 作成日時:2019年12月29日 0時

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