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「…ならば近い内に公表するのだろうな。」
「恐らく、例の夜会でではないかなと。」
既に数日後に迫った夜会。
シルヴァ家の主催で、日頃から深い関係の家や人が招待されているらしい。
もちろんそれは団長達ヴァーミリオン家も例外ではないらしく…。
「先に聞けてよかった、当日突然の発表だったならレオが暴れるところだったぞ。」
「俺はまだ納得できません…。」
口を尖らせて全面に不満を押し出すレオ。
振り回してごめんなさい、と言うと悲しそうな顔をする。
「Aが自分で決めた事だ、
「兄上…。」
「レオ、多分だけど今までとあまり変わらないよ。騎士団の任務もするし、レオの修行にも付き合うよ、回復係だけど。」
「A…。」
私と団長に諭されたレオは少し唸り声を出した後、パッと顔を上げた。
おめめキラキラ、八重歯も見せて満面の笑み。
「そうだ、まだ婚約ではないか！」
「…お？」
「確かに今までよりかは如何ともしがたくはあるが、どうなるとも分からんしな！」
「レ、レオくん…？」
そうだそうだと一人頷くレオに、苦笑いの団長。
うっすらと察した私はそのまま黙すのだった。
「報告、ご苦労だった。身内にも伝えるのだろう？明日は午前で終わる仕事を任せよう。」
「ありがとうございます！」
「ではすまないが朝一でこの書類を本部へ届けてくれ。」
「え。」
あれ、なんか知ってるぞこのパターン。
ついこの間あったぞ、似たようなことが。
「…健闘を祈る。」
「祈らないでくださいっ！これはもはや確信犯ですよね！？」
「そんなことはない。」
「目を逸らさないでください！」
過去にも何度かあった経験に、つい団長に詰め寄ってしまう。
どちらかと言えば確信犯なのは手渡しの必要がある書類を発している本部…魔法帝なのかもしれないが。
しかし午前中で終わるのならそう長居はしないで良さそうだ。
「…直帰でもいいからな。」
「…午前みっちりお相手して来いと…。」
「早めに切り上げられたらそのまま戻らなくていいぞ。」
それは非常にありがたいが、果たして早めに終われるのか。
本部に着いた瞬間マルクスくんに押し付けて去ってやろうかな。
不穏なことを考える私と、それを見て頭を抱える団長をレオは交互に見て頭にクエスチョンマークを浮かべているのであった。
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緋毬(プロフ) - メリアさん» 普段は隙が無さ過ぎて見れなさそうですもんね！興味深すぎます（笑 (2019年4月19日 23時) (
レス) id: ef0ebcf362 (このIDを非表示/違反報告)
メリア - 前髪解いたらどんなノゼル兄様になるのか見てみたいですね！ (2019年4月19日 23時) (レス) id: edc4abbf43 (このIDを非表示/違反報告)
緋毬(プロフ) - モンキッキーさん» いつもありがとうございます♪私もドキドキしながら作ってるので、これからも一緒にドキドキしてください(´∀｀*) (2019年4月14日 23時) (レス) id: ef0ebcf362 (このIDを非表示/違反報告)
モンキッキー(プロフ) - とても面白いです！読むたびにドキドキさせられます！これからも更新楽しみにしてます、頑張ってください！ (2019年4月14日 23時) (レス) id: c0ef88c023 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：緋毬 | 作成日時：2019年4月14日 22時
