支度 ページ17
「何でこんな事に…。」
3日間ノゼルさんの家で礼儀作法の勉強をして来いとの衝撃のお達しの後、ならば早いほうがいいという事になり現在自室で荷造り中。
「早くしろ。」
withノゼルさん。
なんだこれ逃げ出さないようにって事なのかな。
逃げないよ、逃げたらもはや死じゃん…。
「って言っても何を用意すれば…。」
「知らん。泊まりの用意だ。」
「え、泊まりなんですか…！？日帰り3日間ではなく…？」
ノゼルさんは団長のお仕事があるだろうから帰ってこないだろうし、それってシルヴァ邸に泊まり込みでやる意味は
あ、家庭教師さん的な事情？
そこまでみっちりしないといけない私のマナー、やばすぎ…？
「…今まで特に
「あ、ありがとうございます。」
団長とノゼルさんで一体私のどんな話からそういう事になったのか、すこぶる気になる。
どうしようもないとか何とか言われてなかったらいいけど。
確かに、久々の公の場で失敗はしたくない。
今まで自由に過ごしてきた分、不安もある。
幼い頃に教育された刷り込まれた記憶でここまで来たようなものだ。
そう考えると物凄くありがたい事この上ない。
「ノゼルさん、私頑張りますね！3日間みっちり勉強させてもらいます！」
「…期待している。」
(え、優しっ)
思わぬ激励を貰い、なおさら奮起する。
これはもう誰も文句が付けられないほど完璧な所為仕草とマナーを身につけるしかない。
夜会で恥をかかない為に、恥をかかせない為に。
きっと泊まり込みというのも最大限時間を活用する為のものだろう。
荷物自体はそこまで必要ない。
いくつかの着替えと、魔導書。
緊急時に対応出来るように一応ローブ
「お待たせしました。よろしくお願いします！」
「…行くぞ。」
紅蓮の拠点を、私と銀翼の団長とで並び立って闊歩する絵は相当目立つ。
後で聞いた話だが、大半の人は私が銀翼へ異動したと思っていたらしい。
それを聞きつけたレオが早とちりをして銀翼の拠点へ乗り込むのは、また別の話。
私はそのまま一路シルヴァ邸へと向かうのであった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 111人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
緋毬(プロフ) - メリアさん» 普段は隙が無さ過ぎて見れなさそうですもんね！興味深すぎます（笑 (2019年4月19日 23時) (
レス) id: ef0ebcf362 (このIDを非表示/違反報告)
メリア - 前髪解いたらどんなノゼル兄様になるのか見てみたいですね！ (2019年4月19日 23時) (レス) id: edc4abbf43 (このIDを非表示/違反報告)
緋毬(プロフ) - モンキッキーさん» いつもありがとうございます♪私もドキドキしながら作ってるので、これからも一緒にドキドキしてください(´∀｀*) (2019年4月14日 23時) (レス) id: ef0ebcf362 (このIDを非表示/違反報告)
モンキッキー(プロフ) - とても面白いです！読むたびにドキドキさせられます！これからも更新楽しみにしてます、頑張ってください！ (2019年4月14日 23時) (レス) id: c0ef88c023 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：緋毬 | 作成日時：2019年4月14日 22時
