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ソリドと別れて拠点に戻ると、さっき泣きそうになってた子が話しかけてきた。
「先程はありがとうございました。」
「いえ、元々私に用があったみたいだから…ごめんね迷惑掛けちゃって。」
「情けない所をお見せして…。あ、団長がお戻りです。戻って来次第部屋に来るようにと。」
「…団長が？」
このタイミング、嫌な予感しかしないけど。
呼ばれては行くしか無い。
「じゃあ行ってくるね。」
「はい。…ご武運を。」
…武運を祈られちゃうほど何かあったのね…。
おそらくはソリドの事でだろう。
そう思い、執務室へ向かう。
(団長のことだから何となく察してくれてはいるだろうけど…)
どう説明しようかと思案していると執務室の前につく。
中から微かに話し声が聞こえるところを見ると、誰か先客がいるようだ。
ーーコンコンッ
「団長、Aです。」
「入ってこい。」
言われて扉を開け……思わず閉めた。
何か中にここに居るべきではない人を見た気がする。
幻覚だろうか。
時刻まだ午前。
団長は朝一で本部に行っていたという。
だからってこんなことがあるだろうか。
「何をしている、入ってこい。」
扉が内側から開き、その人が顔を出す。
「お…おはようございます、ノゼルさん…。」
何故か彼の人がうちの団に居た。
団長が奥から笑いながら私に話し掛ける。
「驚いたようだな、実は騎士団本部で会ってな。Aの事で話があるという事だったので話していたんだ。」
「私のこと…。」
何を話していたのか、気になる所ではあるが。
この兄弟は何故同じ日に突然来訪するのだろうか。
私の心臓に非常に悪いので控えて欲しい。
朝に叩き起こさてビックリ、帰ってきてドッキリだわ。
「A、おまえ最後に社交の場に出たのはいつ頃だ？」
団長にそう問われ、現実に引き戻される。
最後に…？
近年全く縁のない話だったので過去を思い返してみる。
「…えー…。あ、10歳よりは下だったかな…？」
私のその発言に2人の団長は顔を見合わせる。
そして頷きあった。仲いいな。
「A、本日より3日間任務は無しだ。」
「え？」
「Aには私の屋敷に来てもらう。」
「え。」
「礼儀作法やマナーを一通り教示してもらってこい。」
「えっ…！？」
掛け合いのように交互にそう言われ、脳の処理が追いつかない。
3日間？ノゼルさんの家で？お勉強…？
「何でそんな事になるんですか！？」
衝撃の展開に、もうついて行けそうにない。
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緋毬(プロフ) - メリアさん» 普段は隙が無さ過ぎて見れなさそうですもんね！興味深すぎます（笑 (2019年4月19日 23時) (
レス) id: ef0ebcf362 (このIDを非表示/違反報告)
メリア - 前髪解いたらどんなノゼル兄様になるのか見てみたいですね！ (2019年4月19日 23時) (レス) id: edc4abbf43 (このIDを非表示/違反報告)
緋毬(プロフ) - モンキッキーさん» いつもありがとうございます♪私もドキドキしながら作ってるので、これからも一緒にドキドキしてください(´∀｀*) (2019年4月14日 23時) (レス) id: ef0ebcf362 (このIDを非表示/違反報告)
モンキッキー(プロフ) - とても面白いです！読むたびにドキドキさせられます！これからも更新楽しみにしてます、頑張ってください！ (2019年4月14日 23時) (レス) id: c0ef88c023 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：緋毬 | 作成日時：2019年4月14日 22時
