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「だから…何でおまえなんだ…。」
「それは私が一番知りたい。」
朝の剣幕から一転、トーンダウンするソリド。
あ、コーヒーはミルクと砂糖必須なんですね。まだ18だもんね。
言ったら魔法撃ってきそうだからこれも言わないけど。
「で、何でおまえはそれを受けたんだ、平凡貴族のくせに。」
「いやいやいやいや待って！？平凡貴族だから断る選択肢ないからね！？」
「…あー。じゃあ何だ？嫌々婚約するのかよ、平凡貴族のくせに。」
「さっきからチクチクしてくんね、ブラコンめ。」
「はァ！？」
いやブラコンでしょうよ。
大好きなお兄様とたかが平凡貴族が婚約するってので怒鳴り込んで来た時点で否定はさせないからな。
「一応言っておくけど、色々あって納得の上での婚約だよ。」
「納得の上…。」
理解ができない、そんな顔をする。
わからなくは無いけど私だってこれ以上の説明はできない。
ノゼルさんに告白した私の弱音は、他に漏らす気もない。
「利害の一致ってやつかな。もう決まっちゃったから私も腹括ったよ。」
「……そうかよ…。」
「あれ、素直。」
「おまえが誑かしたんじゃなくてノゼル兄様の決めた事なら文句も言えねぇよ。納得はしてねぇけどな‼」
やっぱブラコンじゃないか。
いや、今は助かるが。
すっかり冷めてしまったコーヒーに口をつける。
酸味が強く感じるのでミルクを足す。
「でもソリドが言うように私と婚約って事で多分周りがすごくざわつくと思うんだけどね。貴族っていってもそんなに名前が通ってるわけじゃないし。」
「はぁ…。」
「多分夜会のときに改めてソリドと…他の方々にもご挨拶する事になると思うよ。」
「俺に迷惑かけんじゃねぇぞ。…何か厄介な事になる前に言えよ。」
「え！？どうしたの熱！？」
あのソリドが優しい事を言ってる！？
優し…やさ…いや、本当に自分に飛び火が来ないようにボヤで鎮火したいだけかな…？
当の本人は顔を真っ赤にして怒っている。
「おまえは知らないだろうけどな、王族はそれってだけで狙われもするから危ない目にも合うんだよ‼魔力の乏しい平凡なおまえは格好の的って事だ‼」
「え。」
「おまえに何かあったら、ノゼル兄様に迷惑が…俺にも迷惑掛かるだろうが！わかったらヤバそうな時はちゃんと言えよ‼」
「…やっぱ優しいだけだった。」
喧嘩売ってんのかって怒られたけど、違うよ実は優しいソリドくん。
ここの支払いもしてくれました、やっぱ絶妙に優しい。
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緋毬(プロフ) - メリアさん» 普段は隙が無さ過ぎて見れなさそうですもんね！興味深すぎます（笑 (2019年4月19日 23時) (
レス) id: ef0ebcf362 (このIDを非表示/違反報告)
メリア - 前髪解いたらどんなノゼル兄様になるのか見てみたいですね！ (2019年4月19日 23時) (レス) id: edc4abbf43 (このIDを非表示/違反報告)
緋毬(プロフ) - モンキッキーさん» いつもありがとうございます♪私もドキドキしながら作ってるので、これからも一緒にドキドキしてください(´∀｀*) (2019年4月14日 23時) (レス) id: ef0ebcf362 (このIDを非表示/違反報告)
モンキッキー(プロフ) - とても面白いです！読むたびにドキドキさせられます！これからも更新楽しみにしてます、頑張ってください！ (2019年4月14日 23時) (レス) id: c0ef88c023 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：緋毬 | 作成日時：2019年4月14日 22時
