帰宅 ページ10
「ただいまー。」
魔法帝とのお茶会を終え、ようやく帰宅する。
玄関でそれを伝えるように大きな声で言えば、奥の部屋からパタパタと叔母さんが駆けてきた。
「あらAちゃん！おかえりなさい、今日はおやすみなの？」
「午前で終わったからちょっと寄っちゃった。叔父さんは？」
「今ちょうどお昼にしようと思っていたところなの。一緒に居るわよ。食べていく？」
「うん！」
そういえば美味しそうな香りが漂っている。
叔母さんの料理はいつでも美味しい。
先程までお茶をしていたことも忘れてお腹がそれを求めて主張する。
これは…拠点に戻ったら真剣に体を鍛えないと終わる。
重量的な意味で。
最近多方面から美味しいものを与えられるままに頂いてる気がする。
「先、部屋行ってから向かうね。」
「準備しておくわ。」
自室に向かい、そこでローブを脱ぐ。
鏡を覗けばよく知った顔がこちらを見返す。
あれからちゃんと手入れを怠っていないので、以前より幾分血色も良くマシな顔をしている…と思いたい。
「叔父さんも叔母さんも、王族と婚約するなんて言ったら驚くだろうなぁ。」
そもそも元凶はその叔父であるが。
話があったのは少し前の事なのに、随分昔のことのように感じる。
驚いた後に、どうなるだろう。
王族と縁続きになると喜ぶだろうか。
…叔父さんはあるかもしれないが、叔母さんの反応は読めない。
これほど名誉なことはない、が。
私の一番の理解者である叔母さんはこの結果をどう思うのだろうか。
そこはかとない不安が私を襲う。
しかしいずれは伝えなければいけない。
そのうち実の両親にも伝えなくてはいけないが…現在も行方不明もとい世界旅行中である。
時々あちらからコンタクトはあるが、こっちからの連絡手段はない。
問題は山積みだ。
「……よし、ひとまずはご飯だ。」
身軽になった体を食事室へ向ける。
廊下には相変わらずいい香りが漂っていた。
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緋毬(プロフ) - メリアさん» 普段は隙が無さ過ぎて見れなさそうですもんね！興味深すぎます（笑 (2019年4月19日 23時) (
レス) id: ef0ebcf362 (このIDを非表示/違反報告)
メリア - 前髪解いたらどんなノゼル兄様になるのか見てみたいですね！ (2019年4月19日 23時) (レス) id: edc4abbf43 (このIDを非表示/違反報告)
緋毬(プロフ) - モンキッキーさん» いつもありがとうございます♪私もドキドキしながら作ってるので、これからも一緒にドキドキしてください(´∀｀*) (2019年4月14日 23時) (レス) id: ef0ebcf362 (このIDを非表示/違反報告)
モンキッキー(プロフ) - とても面白いです！読むたびにドキドキさせられます！これからも更新楽しみにしてます、頑張ってください！ (2019年4月14日 23時) (レス) id: c0ef88c023 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：緋毬 | 作成日時：2019年4月14日 22時
