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ズダァァンン!!!
襲撃でもあったのかと思うほどの音がして、私はレオと倒れ込んだ。
魔法で防御？そんな暇あるか。
床に溜まっていたでたろう砂やら埃やらが舞い上がり、目を開けられない。
(あれ、音の割に……痛くない…？)
ギャラリーも多かったし誰かが衝撃を緩和する魔法でも掛けてくれたのかな、と体を起こそうとする。
ーーーふに。
(床が柔らかい…？しかも暖か…い⁉)
ガバッと身を起こして[柔らかい床]を確認する。
ようやく埃が晴れてきて、赤いものを視界に捉えた。
「レオ⁉レオ‼」
ペチペチとその頬を軽く叩く。
どうやら倒れる瞬間に彼が私を引き寄せ体を反転させて下敷きになってくれたらしい。
そしてそのせいで石畳の床に頭から突っ込んでしまったようだ。
血の気が引きつつ、回復魔法を掛けようと魔導書を取り出す。
「氷回復魔法、氷癒のーー「ん…？おお！A、無事か‼」
回復魔法を掛けようとした瞬間に目を覚したレオ。
よかったよかった、とカラカラ笑う。
え、中々の時速で石畳に頭から突っ込んでたよね…⁉
頭がかち割れててもおかしくないと思うんだけど⁉
「レ、レオ…怪我は？痛みは？」
「ん？あぁ、特には…兄上のチョップに日々鍛えられてるからな‼」
「いやいやそんなバカな……ちょっとみせて。」
断りを入れてレオの頭を触り、血が出てないか念入りに確認していく。
意識はハッキリしているようだし大丈夫みたいだ。
しかしやはり頭から突っ込んだ痕跡はコブになって現れていた。
「レオ、たんこぶ出来てるよ。」
「真か‼」
「一応、冷やしておくね。」
魔導書を仕舞いながら氷を発現させる。
レオは体温が高いので少し大きめの氷、それを患部に当てるように据えて、固定しておいた。
「いつもながらAの氷魔法は心地よいな！」
団長との手合わせで負った怪我や火傷を氷で癒やす内に仲良くなったレオ。
今ではまるで親友のような関係である。
炎の彼らに氷の私。
怪我の比率が一般より火傷率が高い彼らにとって氷属性で回復魔法を使える私は相性がとても良かったのだ。
「で、だ。」
ガシッ。
そんな音で表現したくなるほど、しっかりと力強く私の肩を掴むレオ。
その目は爛々と輝いており、真っ直ぐと私の目を捉える。
まるで逃すまいと言うような獲物を捕えた獅子を思わせるソレに、私の背は嫌な汗が伝った。
「け、結婚すると言うのは…真なのか⁉」
きっと私の顔は死んでいた。
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緋毬(プロフ) - まゆさん» 感想ありがとうございます！今の所いい勝負なのでまだどっちに転ぶかわかりませんね…（笑）私も書いてて楽しいです(*´艸｀*) (2019年4月7日 17時) (
レス) id: ef0ebcf362 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - はじめまして！私はフエゴレオン様が大好きなので、ぜひそっちとまとまって欲しいです。あぁ……でも嫉妬するフエゴレオン様も見てみたい……(///∇///)ゞ (2019年4月7日 14時) (レス) id: 8902c85bfe (このIDを非表示/違反報告)
緋毬(プロフ) - ありがとうございますヾ(*´∇`*)ﾉ頑張ります！ (2019年4月4日 17時) (レス) id: ef0ebcf362 (このIDを非表示/違反報告)
ジャンプ - 面白かったよ (2019年4月4日 16時) (レス) id: ea5f79410c (このIDを非表示/違反報告)
緋毬(プロフ) - ありがとうございます、今の所いい具合に進められているので、頑張って走ります(*`･ω･)ゞ (2019年4月4日 9時) (レス) id: ef0ebcf362 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：緋毬 | 作成日時：2019年3月31日 23時
