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デザートをつつきながら、ノゼル団長と歓談する。
今はそういう時間のはずだ。
言ってもいいだろうか、当初の目的を。
「あの、ノゼル団長…実はですね…。」
「何だ。」
ノゼル団長って意外と話聞いてくれるよね。
ここ数日で体感した事だけど。
「この場を設けて頂いた事は光栄です。ですが私はまだ結婚とか考えられなくて…。」
「…………。」
「身分上、私がお断りする事はできないので今回のお話、ノゼル団長からお父様にお断りして頂けないでしょうか…。」
ノゼル団長はまた眉間に皺を寄せて難しい顔をしている。
やっぱりめちゃくちゃ失礼な提案だよね…。
こんないいお店を準備してくれたのに格下の私から断るだなんて。
やっぱりそう上手くはいかないか。
何かしらお咎めがあるかもしれない。
ガックリと肩を落としていると、少し間を置いてノゼル団長が口を開いた。
「それを望むというのなら、そうしよう。私から父上に話しておく。」
「えっ！」
顔を上げるといつものノゼル団長。
怒っていた訳でもなかった…？
「無理に話を進めるつもりはない。だが一つ私からもAに要望があるのだが…。」
「な、何でしょうか…？」
私にできる事だよね？
ならば死ねとか言われたらどうしよう。
相手が居なくなったのでこの話は流れる的な。
…ないよね？
なんて馬鹿な事を考える。
ノゼル団長はというと何故か何度か口に出そうとしては閉じ、何やら言いづらそうにしている。
え、こわいこわい。何。
「……………今後は……。」
「？」
「………団長、と呼んでくれるな。」
どういう事…？
意図が読めずに必死で頭を働かせる。
団長呼び禁止と言う事は？
「ノゼル様…？」
「……………………。」
あれ、何で不機嫌そうなの。
どう呼べと？
団長だめ、様づけもだめ？
「……………ノゼル、さん？」
「うむ。」
頭いっぱいハテナが飛ぶ私とは裏腹に、ノゼル…さん、は満足そうにコーヒーを飲むのであった。
ごめん、王族の考える事は私には分からないわ。
てか王族の要望なんてほぼ命令だからね命令。
ノゼルさんのデザートプレートで形を失ったシャーベットにケーキが浸っていた。
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緋毬(プロフ) - まゆさん» 感想ありがとうございます！今の所いい勝負なのでまだどっちに転ぶかわかりませんね…（笑）私も書いてて楽しいです(*´艸｀*) (2019年4月7日 17時) (
レス) id: ef0ebcf362 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - はじめまして！私はフエゴレオン様が大好きなので、ぜひそっちとまとまって欲しいです。あぁ……でも嫉妬するフエゴレオン様も見てみたい……(///∇///)ゞ (2019年4月7日 14時) (レス) id: 8902c85bfe (このIDを非表示/違反報告)
緋毬(プロフ) - ありがとうございますヾ(*´∇`*)ﾉ頑張ります！ (2019年4月4日 17時) (レス) id: ef0ebcf362 (このIDを非表示/違反報告)
ジャンプ - 面白かったよ (2019年4月4日 16時) (レス) id: ea5f79410c (このIDを非表示/違反報告)
緋毬(プロフ) - ありがとうございます、今の所いい具合に進められているので、頑張って走ります(*`･ω･)ゞ (2019年4月4日 9時) (レス) id: ef0ebcf362 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：緋毬 | 作成日時：2019年3月31日 23時
