シロとクロの世界で。1 (ページ7)

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GOBANを出てから大学へ向かっていると

『珍しい、メールなんて。』

直輝からメールが届いていた
普段は直接とか電話で要件を聞くことが多いのだが
よっぽど急ぎの用なのだろう

《急遽招集いつもの場所で》

私は足を止めその文字にじっと見つめ来た道を帰る
イライラしながら歩く私を通り行く人達は物珍しげにでも関わると厄介だから遠目に見ている

『ホント、人間ってバカバカしい。』

いつもの歩幅よりも大きく歩いてその場所へと向かった

直輝と合流した私は呼ばれた場所に向かった
その場所は窓側の壁が全部窓になっている趣味の悪い部屋だ
そこに1人立っている男 Mr.ノーコンプライアンス
の元へ近づく

私は直輝の付き添いで主に話すのは彼だ、私はここに来た時点でお役御免なのだが
ここに来た以上途中退場は許されない

聞き流す程度で分かった事は

今回の案件は最近話題になっている愛菜という女性の死の真相を突き止めろという事くらい

他にもなにか話してたみたいだけど私が聞いていい話じゃなさそうだったのて窓の外を見ていた

「君はァ、」

ふと見上げると直輝との会話を終わらせたMr.ノーコンプライアンスが私の真横まで来ていた

『なんですか。』

「いつまで、彼に依存するんだい。」

私の方は見ず、窓の外を見ながらだが、確実に
私に向けた言葉の針だ

『さぁ、いつまでですかね。』

私は嫌気がさす程綺麗な空を、嫌気がさす程陳腐な言葉で汚した