赤の他人なんだけどね ページ9
授業を全て受け終えて、竹中くんはサークルへ
(ちなみに、山登りサークル)
私もギターサークルに入っていたのだけれど、辞めた
今日はバイトもないし、帰ろう
としたところで
〜♪
〜♪
(!?!?
聞きなれた歌声
そして、もう一生聞きたくない歌詞が聞こえてきた
後ろを振り返ると
女(ねーねー、これなんて歌?
矢(あ?これはー、
ベンチであいつらとギターサークルの女子数名が喋っていた
私の歌を流しながら。
いやいや!もう考えない。何も考えない。
もう赤の他人なのだから、何も考える必要は無い
あいつらは知らない人で私の作った歌を話題にして喋っていただけ
屈辱なんて感じない
そう考えているうちにあいつらの中の一人が
女(あ!(人1)ー!こっち来てー!!
私に手を振ってきた
行きたくないという感情を抑え
(どうしたのー?
と笑顔で地獄の中へ入っていった
女(聞いたよー?これ(人1)が作ったんでしょ?
女2(独特な歌詞だね(笑)つか、彼氏いたんだ
(う、うん!1か月前に別れたんだけどね汗
女(どんな人??
(えっ、えっと
どんな人もない!!
そこにいるよ!!言えるわけないでしょ!
矢(どんな人って俺の隣にいるやつだよ。な?宏樹!
と肩を触るやつ
宏(矢次、辞めなよ。こまってるから
といかにも嘘っぽそうに言うやつ
私とそいつが付き合っていたという事実を知った女子たちが驚いた
女(えー!!宏樹くんと(人1)ちゃん付き合ってたの!?
(え、あ、うん...
みるみる私の声が小さくなる
それを見て面白かったのかそいつが
宏(別れたんだけどね。(人1)が「素敵な歌」を作ってくれたおかげで僕の気持ちもスッキリしたよ。ありがとう。
と笑った
女2(素敵な歌って、ほぼ愚痴だけどね(笑)
女(宏樹くんも大変だったんだね汗(笑)
まぁ、そんな歌を聴いたら私の味方なんてしてくれるはずもなく、でも私には申し訳なさそうに言ったのだろうね
(えへへ(笑)軽く作っただけだよ。あ、私バイトだから行くね!
そう言ってそそくさとその場を逃げた
遠くで
(直で言えば良かったのにねー。
って誰かの声が聞こえた
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