天童、弟いるってよ。【ハイキュー】

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貴方side





「これらの理由から、俺は聡がバレー部に入部すべきだと考えた」


『うっわぁ･･･律儀か』





まぁ見事にツラツラと理由を述べてくださった牛島先輩。
律儀かよ･･･どんだけだよ･･･。

だが、俺はバレー部に入るつもりなんてさらさらない。切磋琢磨とかキライだし、チームプレーも苦手だ。

そんな俺の意図を汲み取ったように、覚が牛島先輩を援護射撃した。





「ハイハーイ、俺も入部賛成〜！
聡って結構図太いし、俺ばりにゲスいし、んでもってフィジカルに自信アリ！
あと視野広くて賢いのよ〜サボんのがウマいのなんのって」


「最初の二つが褒めてるのか微妙だな」





ホントだよ。図太くてゲスいとか長所じゃないでしょ。
だがしかし、俺はここまで褒められたところで





『バレー部入部断固拒否です』


「あァ！？何でだこの野郎」


『うひィ』





鷲匠監督怖ァ。
覚や牛島先輩、五色なんかも不服そうな顔をしている。





「何故入りたくないんだ」


『だって俺バレーに一切の魅力も感じないし･･･』


「相変わらず冷めてるネ〜」





興味も魅力もないことに時間を費やすほど俺は暇じゃないので。

そう言い放つと、むぐぅ、と顔の中央にパーツを寄せる覚。
チラ、と鷲匠監督を見ると





『 ( ･･･お ) 』





そこまでお怒りでなく、寧ろ穏やかな顔をしていた。
これはご理解頂けたパターンじゃない？

俺は期待に胸を膨らませるが、それは音を立てて破裂した。





「なら、興味が湧くまで仮入部しとけ」





なぜそうなった。

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