検索窓
今日:3 hit、昨日:2 hit、合計:28,291 hit

episode23 ページ24

他愛もない話をしながら朝食も半分くらいを食べ終わった頃。

煙草をくわえた土方が食堂へやって来た。その顔はいかにも機嫌が悪い、と言わんばかりだ。

近「おぉ!おはよう、トシ!遅かったなぁ」

土「あぁ、ちょっとな」

総「おはようごぜィやす。まだ生きてたんですかぃ?なかなか来ないから、てっきりくたばったのかと……」

土「お前はどんだけ俺を殺してぇんだよ!」

総「あらら。愚問ですねィ」

総悟と土方は相変わらず言い合いを繰り広げている。私は今の内だと思い、残っている物を口の中に押し込めて、お茶で流し込む。

飲み込んでしまえばこっちのものだ。食器を片付けるタイミングさえ間違えなければ良い。

そおっと立ち上がり、その場を去ろうとしたその時だ。ドンッと背中に誰かがぶつかった。

嫌な予感がするも無視することは出来ない。まるで壊れかけたカラクリの様に後ろを振り向けば、案の定ぶつかってきたのは土方だった。

あ「お、おはようございます。土方さん」

土「あ、あぁ」

ぎこちない挨拶を交わせば、ドSの総悟が見逃すはずもない。

総「おや?お二人さん。なんかあったんですかィ?そんな変な反応して」

あ「ないもないよ!ね!?土方さん!」

土「た、たりめぇだ!いつも通りだ!」

近「なんだ?喧嘩でもしたのか?」

あ「だから、何もないですって!」

総「何もないようには見えませんねェ。姉さん、野郎に何かされましたかィ?」

総悟のその言葉に食堂にいた隊士までもがこちらを見ている。

せっかくの温かいご飯なんだから、さっさと食べなさいよ!と心では叫ぶが、もちろん口に出すことはない。というか、この状況でそんな勇気はない。

周りからの視線に囲まれ、どうしようもなくなり、段々と思考がパニックへと陥っていく。

そうなった人が起こす行動は既に冷静ではなく……

あ「本当に何もないので変な詮索または妄想、及び噂は禁止です!これに背いた人は……」

土&あ「切腹だ!/です!」

見事なまでのハモリ。

その後すぐさま食堂を出て行った私達は、その後の事は知らない。

episode24→←episode22



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 8.8/10 (9 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
28人がお気に入り
設定タグ:土方十四郎 , 沖田総悟 , 坂田銀時   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:暇人の甘党 | 作成日時:2016年3月16日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。