episode11 ページ12
客室のソファーに横になりゆっくりしていると、新八がお茶を持ってきてくれた。
新「良かったらどうぞ。大丈夫でしたか?」
あ「ありがとうございます。あと一歩遅かったら逝ってたかもしれないですね」
神「ごめんネ、A」
あ「大丈夫。神楽ちゃんに慕ってもらえて嬉しかったよ……でも次は加減してね?」
神「わかったアル!」
銀「ったく、Aが死んだらどうするんだよ」
あ「このくらいじゃ死にませんよ。まがりにも私は新選組、鬼の副長の補佐ですよ?」
新「Aさん。それ、あんまり関係ないです」
茶菓子を用意しながらも、新八は見逃さずにしっかりツッコミを入れる。
銀「なんであんなむさ苦しい所で働いてるんだよ。うちで働けば良いじゃねぇか」
神「そうアル!あんな所に居たらいつ襲われるか分かったもんじゃないネ!」
あ「襲われるって……新選組は動物園じゃないんですけど」
銀「何言ってるんだ。男は獣だぞ?獣の中に1人置いておくなんて危険すぎる!」
新「銀さんも十分、危険だと思います」
銀「んだとゴラァ!」
神「向こうよりは安全ネ!もし銀ちゃんがAに手を出そうものなら、私が銀ちゃんの銀ちゃんを使い物にならなくするだけネ!」
銀「止めて!?冗談に聞こえねぇよ!」
神「本気アルからな」
銀「ふざけんなよてめぇ!!」
神「ぁ゛あ゛??」
新「2人とも止めて下さい!!Aさんが困ってるじゃないですか」
新八の仲裁に2人はハッとして言い争いを止め、申し訳ない顔をする。
銀「すまねぇ」
あ「大丈夫ですよ……新選組も同じ様な感じなので」
そんな返答に何故か銀時は顔をしかめた。しかし、それも気のせいだったのか、すぐにいつもの気の抜けたような顔で他愛もない話をしている。
もちろん聞けるはずもなく、私はお茶で言葉を飲み込んだ。
ぎゅるるるるるぅぅぅぅぅーー
銀「……誰だよ。はしたねぇな」
神「新八アル」
新「ちょっと神楽ちゃん!罪を人に擦り付けないでよ!」
あ「もうお昼ですもんね。そろそろご飯食べに行きましょうか?」
神「やっふぅ〜!ご飯アル!」
銀「そんな金ねぇつっの」
あ「私が払いますから安心して下さい。好きなだけ食べて行いですよ?」
銀「マジでか!」
新「良いんですか?お客さんなのに」
あ「お邪魔させてもらってるお礼ということでなら、問題無いでしょう?」
そこまでいうと新八も嬉しそうに笑ってくれた。
28人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:暇人の甘党 | 作成日時:2016年3月16日 16時