【ツイステ】ハートの女王に憧れた少年とアリスに憧れた少女 (ページ8)

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Episode7 歓迎するのはページ8

同時刻ハーツラビュル寮
【リドルside】

リドル｢はぁ…。｣

ケイト｢リドル君…。｣

トレイ｢リドル。転入生と知り合いなのか？｣

リドル｢…。あぁ。僕の唯一の友達”だった”人だ。｣

ケイト｢”だった”人って…。｣

リドル｢彼女は僕が小さい時、まだトレイ達とも会う前の時だ。唯一本音を話せる仲だった…。ある日を境に、僕達の仲は崩れていった。いつしか彼女と会うことも無くなった。｣

トレイ｢昔からあんな性格だったのか？｣

リドル｢いや。僕が知っている彼女はあのような性格ではなかった。確かに少し面影はあるかもしれないけれど、あんな面倒くさがりな性格ではなかったよ。｣

ケイト｢何かあったって事？｣

リドル｢分からない。｣

トレイ｢でも、そうか。あんな態度をとられても怒りより心配が勝っているのか。それだけリドルの心の支えだったんだな｣

リドル｢……。｣

ケイト｢あっ！ねぇねぇ！あの転入生ちゃんって何年生なの？｣

リドル｢僕と同い年だ。｣

ケイト｢2年生か～。クラスどうなんだろうね～｣

トレイ｢リドルと同じクラスでも同じクラスじゃなくても、あの感じじゃ授業に出るかも分からんな。｣

リドル｢ふむ。それはいけないね。どうにかしないとだ。彼女も一応ハーツラビュル寮だし。｣
ーー
場面は戻ってオンボロ寮
【Aside】

監督生｢よぉーし！今日は腕をふるって和食フルコースにしてみたよ！｣

A｢わしょく？｣

監督生｢あぁ、さっぱりしたものだよ！｣

A｢へぇ～！すごい美味しそ～！！色薄いのもあるけど…。｣

監督生｢それじゃあみんなで手を合わせて｣

A｢？｣

監督生｢あぁ、僕の故郷の風習でね。ご飯を食べる前に僕達のご飯になってくれたもの達に、『いただきます』と言うんだよ。ありがたく食べさせていただきますって言う願いが込められてるんだよ｣

A｢そっか…。いいね！その風習！！私もやる～！｣

グリム｢もうすんだか～？早く食べたいんだゾ！！｣

監督生｢それじゃあ皆で手を合わせて｣

2人と1匹｢いただきます！｣

A｢ふわぁああ～！！このスープ、色の薄さの割にはちゃんと味がしてとっても美味し～！！｣

監督生｢あぁ、それは『味噌汁』だね。いろんな種類の味噌汁があるんだけど、今回は煮干しを出汁としたわかめの味噌汁にしてみたよ｣

A｢んんぅ～！あったまる～！｣

グリム｢ポカポカするんだゾ～！｣

監督生｢でしょ～？｣

アイツと一緒に…。なんてね。