【歌い手】都市伝説系歌い手７。【男性声優】

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眞弥「１曲目からアガる選曲してくれんじゃないの･･･それじゃ、初っ端っからぶちかましてちょうだいね！」




そう眞弥に言われて、私はニッと笑った。
いつもMIX担当してる眞弥は、会場の画面の動画やら会場内の演出やらを担当するそうだ。みー、どんどん技術多彩になってくね()


そんなこんなで私は一旦みーと別れた。


ライブの注意アナウンスも流れて、会場内では「Mere×××！」のコールの後に手拍子３回みたいなのが起こり始めてる。

･･･あ。ちなみにバンドメンバーのみなさんも奇跡的に子わんこらしく前もって「アレンジとかぶっこんでも全然ＯＫなので」「私が歌いそうな曲とか、歌える曲を弾く覚悟決めといてください」と伝えてある。
曲の開始に、私が歌う曲名をマイク越しに告げるって事になってて無茶振りな気がするけど･･･楽しそうに了承してくれてたし大丈夫だよね。




A「･･･嬉しさと緊張が入り交じってて死にそう･･･」




Mere×××の初ライブが、もうスタートする。


･･･みー、ずっと前に後悔してない？って聞いてきたけど。
する訳ないじゃん、後悔なんて。
だって、私。




A「(今、歌い手やってて良かったって･･･心から楽しめてるもん)」




深呼吸して、扉の取っ手を掴んで静かに中に入る。
会場内では色とりどりのペンライトが光ってて、はちきれんばかりのMere×××コールが続いてた。･･･うんうん、ちゃんとツブヤキで私がツイートしておいた「私のイメカラは水色っぽい灰色ですけど、各々好きな色のペンライトつけてくださいね。その方がカラフルで綺麗だし」って言ったの覚えててくれてる

割と離れてるはずなのにステージ下のスタッフさんに扮したみーと目が合う。
･･･さあ、始めようか。
ヘッドセットのマイクをONにして、息を吸った。




A「･･･千本桜！！」

「･･･っ！？」
「え、嘘･･･！」
「待って待って･･･なん、っで！？」




私が曲名を叫ぶと同じくしてステージ上で演奏が始まる。


でも、そのステージ上には出演者の私は居なくて。
じゃあどこに居るのかと言うと･･･。




A「どもー！
最後列の外野席から登場してみました、犬派でーす！
て言うかちょっと待ってスポットライト眩しい」




スポットライトが私に向けられて、画面に私の姿が映される。うわ、はっず･･･！

私は高揚する気持ちを表情に表しながら、歩き始めた。

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