【歌い手】都市伝説系歌い手６。【男性声優】

｛２４８｝side：前野 ページ7

今日来るはずだった福山くんがスタッフのスケジュールの手違いで来れなくなり、このままじゃ放送は中止･･･と言う時に鈴木が捕まえたのは女の子だった。

聞けば前に酒の席で鈴木と櫻井さんが上機嫌で話していた、歌い手の犬派ちゃんなんだとか。


どんな子か少し興味があったから、ラジオに出たくなさそうにしてたけど･･･悪いことしちゃったかな？

あれやこれやと急ピッチで犬派ちゃんにヘッドセットを着けて、録音ブースに設置されてる四角のテーブルの三方にそれぞれ俺達は座った。


ガラスの向こうのコントロールルームに居るスタッフから声が入る。




「それでは間もなく始まります！
３･･･２、」


･･･♪〜


鈴木「鈴木と」

前野「前野の」

２人「「ＳＭＲラジオ」」

A「･･･」

前野「はい、えーと今日で･･･２０回目だったかな？
初めて聞く人の為に補足しておきましょうね」

鈴木「メインパーソナリティの俺鈴木達央のイニシャルのＳと前野智昭のイニシャルのＭを取ってのＳＭと、年齢制限とか発言規制的な意味のRestrictedの頭文字を取ってＲ。と言う微妙にギリギリなタイトルです」

前野「リスナーのみんなはもう解ってるだろうけど、このラジオはあれだよね。俺と鈴木を規制してる内容が８割だよな」

鈴木「いいんだよ。
俺ら、自分を規制しないんでヨロシク！」

前野「いや規制されてるからww
普通にヤrとかセックsとか言ってるけどピーって入るから！www」

鈴木「え、マジ？
って、喋る事ないからってなにヘッドセット外して出て行こうとしてんのwww」




腕を掴まれる犬派ちゃん。
どんだけラジオに出たくないんだろう･･･いや、多分これ俺と鈴木のラジオだからか。




前野「はい、それじゃそろそろゲストの紹介をしましょう。
今日のゲストは、いつもなら声優なんだけど･･･今日はちょっとスケジュールトラブルで声優ではなく、急遽歌い手に来てもらってます」

鈴木「てな訳で、今をときめく新進気鋭の歌い手･･･犬派ちゃんが今日のゲストでーす」

A「･･･どーもー、歌い手の犬派です。Mere×××ってユニット組んでます」

鈴木「あ、一応説明しとくけど･･･犬派ちゃん本人は俺に無理矢理入らされただけだからな？」

前野「お、早速規制入りかけた」

鈴木「は？
え、今のどこが？？」

A「私、鈴木さんに挿入(い)れられた覚えないんですけど」




お･･･やっぱ、犬派ちゃんこのラジオがどう言うのか解ってるんだw

｛２４９｝→←｛２４７｝

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す