【歌い手】都市伝説系歌い手６。【男性声優】

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嫌な予感ほど当たるものは無い。
と言う事で私は逃げ


ガッ


「なに逃げようとしてんのかな〜･･･Aチャン？」

A「(ヒィ)」




れなかった()
くっそ、ポケモンのポチエナとかグラエナみたいに逃げ足の特性とかヒロアカの飯田くんとかグラントリノみたいにスピード系の“個性”が私にも備わってれば･･･！！


むんずと私の後ろ襟を掴んで捕獲している張本人、鈴木達央さんを見る。




A「奇遇ですね鈴木さん私レコーディングと言うか声入れ終わったので今から帰るところなんですよ鈴木さんはこれから収録みたいですねお仕事お疲れ様です頑張ってくださいそして離してくれくださいませんか」

鈴木「スタッフさん、ゲストって絶対に声優じゃなきゃダメ？
例えば･･･今日、レコーディングしてた歌い手がゲストで出るとかさ」

「え、歌い手･･･？
あ、絶対って訳じゃ･･･確認して来ます！」

A「(うっおい無視か･･･！)」




スタッフゥー！(某狩野さん風に)
せめて聞いて？せめて「その人は･･･」とか聞いて？！

バタバタと駆けていくスタッフさん。
残された私は鈴木さんに第３レコ室に強制連行(物理)された。




「鈴木、その子は･･･？」

鈴木「前言ってた、俺と孝宏さんと３Ｐシた女のコ」

A「ダウト」

鈴木「リバース」

A「いやUNOじゃないですから返さないでください。
てかなんで根も葉もない嘘をばらまいてるんですか･･･！」

鈴木「大丈夫、今日本当の事にするから」

A「この人嘘から出た実(まこと)にしようとしてんだけど･･･！！」

鈴木「お。戻って来た」




そうこうしてる内に戻って来るスタッフさん。早くね？
５分くらいしか経ってないのに･･･！


いやでもきっとダメだよ。だって私、歌い手だもん。声優経験ゼロのアマチュアもいいとこの素人だよ？
きっとやっぱダメでした、とか言われるよ。うん。そうだよ。




「ディレクターに確認したら、大丈夫だそうですっ。
歌い手の犬派さんですよね！」

鈴木「っし。
･･･つー訳だから、出るよな？
人気歌い手の犬派チャン？」

「犬派･･･？
へー、この子がそうなんだ？」

A「･･･い、いやぁ･･･でもほら、いくらディレクターさんとかスタッフさんとか鈴木さんがＯＫって言っても･･･そちらの人が嫌だって言ってくれるかもしれませんよ？」

「え？
俺も賛成だよ？」




はい、めっちゃいい笑顔で逃げ道絶たれましたー()

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