都市伝説系歌い手５。【歌い手】

｛２０２｝side：眞弥 ページ10

いもうとに追い出される形で、私達は病院の外に出た。


･･･あの子が無事で、本当に良かった･･･。
だって本来なら、突き落とされた私が･････････。

人数が人数なだけに、兄貴のキャンピングカーを４回くらい往復してもらった。
ツンデレじゃないけど、兄貴ありがとう。(言葉には出さない)


結局みんながシェアハウスに帰り終わったのは、夜中の２時を過ぎた頃だった。


そして。
翌日。

歌い手のみんなも声優さんも、みんな仕事を休む訳にはいかず何人かは仕事に向かった。


仕事を休んだり元々仕事が入ってなかった人達がリビングに集まる。




眞弥「･･･えっと、まずは何から話そうかしら･･･」

まふ「あの、昨日居たいもうと･･･さんって本当にAさんの妹なんですか？
苗字違ってましたけど･･･」

luz「･･･それ、僕も思った。
姉さん、自分の事一人っ子言うてたし･･･」

眞弥「･･････苗字が違うのは、５歳の時に子供が産めなくて困ってた壬生さん夫妻の養子縁組でいもうとが壬生さん達の養子になったからよ。まあ･･･戸籍上はAといもうとも一人っ子で間違いないわ」

９６猫「じゃあさ、なんでみーちゃんが昨日嫌そうな顔したのはなんで？」

眞弥「･････････。
シスコン、なのよ」

全員「「･･･は？」」

眞弥「養子縁組組まれる前はまだ普通だったわ･･･まだ、ね。
お互いの親が相談し合ってそれぞれが会うのは規制とか決まりはつくらなかったみたい。だけど･･･」

櫻井「だけど･･･？」

眞弥「数年前に久々に会った時にはもう手遅れだったわ。
いもうとはね･･･Aが大好き過ぎるあまりAと最終目標が同性婚って豪語してるほどの、シスターコンプレックスなのよ」




ふ･･･と自嘲気味に笑う。




宮野「えっと･･･え、？」

眞弥「私がいもうとを煙たがってる理由は、アイツに１回殺されかけたからよ」

宮野「殺されかけた！？？」

眞弥「私が冗談でAに大好き結婚しようって言ったら･･･包丁持って丸一日追い回されたわ」

全員「「(ホラーか･･･！！)」」

眞弥「またある時はAが当時付き合ってた子をスタンガン持って追い回してたしね･･･」

小野「な、なんと言うか･･･可愛い顔してバイオレンスな妹さんだね」

鈴木「てかちょい待ち。
Aチャン･･･付き合ってた奴居んの？」

眞弥「中学生の頃に１回付き合ってたわよ。
まあその時も今も告白は向こうからだけど」

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