都市伝説系歌い手５。【歌い手】

｛２０６｝side：宮野 ページ14

いもうとちゃんは「ふーん」と呟いた。




いもうと「目が覚めてないぬー姉と会わせて、一方的にごめんなさいして後悔が消えるとは思えねーですけどね」

宮野「う･･･」

いもうと「･･･父さんから聞いた話によれば、ぬー姉は電車に轢かれたらしいですね。
それって誰かに突き落とされたって事ですよね？」

宮野「･･･ううん、突き落とされたのはAちゃんじゃなくて･･･眞弥ちゃんなんだ」

いもうと「･･････あﾞ？」

宮野「(ヒィ)」




ねえこの子年下とは思えないくらいの威圧感(プレッシャー)放ってくるんだけど！？
しかも声がかっこいいから余計に怖い･･･！

声優みたいな声を使う職につけば、ドＳの配役似合いそう。




いもうと「は？って事はあれですか。
犯人はぬー姉を狙わずにまー姉を殺そうとしてたって事ですかあぁん？」

宮野「い、や･･･そうじゃなくてっ。
ヒラさん･･･あ、お見舞いに来てた眼鏡の男の人ね？そのヒラさんが、犯人がAちゃんにつけてた盗聴器の声拾ってたらしくて」

いもうと「それで？」

宮野「えっと･･･内容的には、Aちゃんの親友を落とせばそれを助けようとするはずだ･･･とか言ってて」

いもうと「････････････ちっ」




イライラが最高潮に達したらしく、いもうとちゃんは屋上に取り付けられてたフェンスをガシャンッ！と殴った。
･･･これ僕殴られないよね･･･？




宮野「で、でも大丈夫だよ！
警察の方で色々調べてくれてるらしいし･･･！」

いもうと「警察に任せっきりとか言わねーですよねぇ？」

宮野「ま、任せっきりって訳じゃ･･･」

いもうと「これだから大人は･･･。
なんでてめーの手で調べないで第三者の警察に全投げしてんですか･･･」




「あーもーイライラする！」といもうとちゃんは叫んだ。

誰かこの子の取扱説明書教えて()




いもうと「･･･はぁ〜〜。
えーと、なんでしたっけ顎いイケメンさんの名前」

宮野「え･･･み、宮野真守だけど」

いもうと「宮野さん。
今の御時世、一番の拡散力やら情報収集力があるのはなんでしょーか？」

宮野「拡散力や情報収集力･･･？
今の時代って言ったら･･･SNSとか？」

いもうと「なんだ、割と頭は回るんっすね。
じゃあそのSNSを有効活用すればいいんじゃねーですか？
ぬー姉はツブヤキとかがメイン活動領域なんですし。忠犬子わんこ達なら星の数ほど居る民間第一な警察よりも、有能だと思いますが」




SNS･･･その手があった･･･！！

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