都市伝説系歌い手４。【歌い手】

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ばあちゃん家っつっても、ばあちゃんもじいちゃんも天国にデートしに逝ったきりなんだけどね。今頃天の川当たりを織姫と彦星以上にリア充してんじゃないかな。

じゃあ、なんの為の里帰りかと聞かれれば･･･なんだろ。特にこれと言ってしなきゃならない事は無いけど、年に１回はここでのんびりするようにしてる。今年は８月にした。なんとなく。
たまには、ね。


さて、里帰りは１週間。
１日目は実家(お父さんとお母さんが居る方の家)で、本当に文字のごとくのんびりしてた。ちなみに実家からばあちゃん家まで１,５km。ばあちゃん家はまあ･･･なんと言うか、ドラいもんの裏山みたいな感じの所にあって川もある。完璧やろ･･･。


で、るすはなんで居るのかと言うと･･･「ライブも、やらなきゃあかん仕事も入ってへんしわんこさんと一緒に行きたいわぁ」だそうだ。かわいいかよ()



まあ、そんな感じでのんびりなう。
スイカ食べ終わって縁側で「あと何しよっかー」とかまったりしてた時だった。




和希「あ、居た居た。
あれっす」

「ん、ありがとなー。
おーい、ヒラ〜」




誰か来た。

てか、和希さん送り迎えし過ぎじゃない･･･？
いくら木祢岸家の固有(パッシブ)スキル・御都合パワーでなんやかんやで仕事休んで妹の眞弥に「兄貴、Aの里帰りの専属運転手よろしく！」って言われたからって、これお人好しっつーか使いっパs(((((




平川「あ、スズ」

鈴村「久しぶりー。
･･･おっ、この子が神谷が言ってたわんこちゃん？」

A「おぉお、このふわふわした感じの声は･･････！」

鈴村「わんこちゃんもそっちのイケメンくんも初めましてやなー、俺は鈴村健一。
INTENTIONって事務所の代表取締役･･･まあ、社長やってるんや」

luz「代表取締役･･･！
あ、えっと･･･僕はluz言います。わんこさんと同じ、歌い手やってます」

鈴村「おー、礼儀正しいなー」

A「あ」

３人「「？？」」

A「芋の子汁食べたい」




私の突拍子も無い普段耳にする事の無い料理名に、３人は首をかしげた。

おいなんだここマイナスイオン出すぎじゃね？()




​─────･･･


圏外。
それはメールもRINEも届かない事。
当然ながら電話もしかり。

電波が入らず、連絡がつかなくなるという事。


Aが里帰り２日目の夕食を作っていた同時刻。
新進気鋭のMere×××宅にて、小さな異変が起きていた。
その事をAが知るのは、まだ先の事･･･。

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