都市伝説系歌い手４。【歌い手】

｛１６５｝ ページ20

神谷「ほんと、ごめんね･･･あいつらにはキツく言っておくから。大丈夫？」

A「あはは･･･なん、とか･･･。
てゆか、あれ(・・)こそ大丈夫なんですか？」




あれ(・・)と言うのは、気絶した･･･いやさせられた酔っ払い２人。私から１番離れた席に移動された。

私が心の中て悲鳴を上げた直後、神谷さんが鈴木さんと櫻井さんに腹パンをクリティカルヒットさせて一発ノックアウト。凄いね、初めて魂が口から出た瞬間を目撃したよ(((


で、飲み会を開始して１時間。
私達は危険性()が排除された飲み会をそれぞれ楽しんでいた。
･･･うん、だいぶ神谷さんとの会話が普通になってきたぞ。目を合わせて喋れないけど(ここ重要)

ちなみに私が飲んでるのはアイスほうじ茶ラテ。
鳥貴〇にそんなドリンク無い？知るか。




神谷「ああ、大丈夫でしょ。
･･･それにしても、若いって元気だね」

A「飲める組は本当飲みますからね･･･」




二人で喋りながら、お酒を飲んでわいわいやってるうらたん達に目を向ける。
あーあー、せんらってばもう酔いつぶれてすやすやだし･･･。さかたんそれコーラじゃなくて醤油()

･･･と、言うか。




A「神谷さんは、いいんですか？」

神谷「ん？」

A「お酒ですよ。
あの二人が酔ってた割には、神谷さん全然飲んでないなと思って」




チラ、と神谷さんのグラスを見る。
そう言えば私達が合流してから何にも頼んでない･･･よね。

なんていうんだっけ、この下がワインレッドで上がオレンジの綺麗なグラデーション･･･あ、カシスオレンジだっけ。




神谷「俺は･･･今日はやめとくよ」

A「今日は？」

神谷「酔いたくないって事」

A「あー、飲みすぎると二日酔いとか帰る時悲惨になっちゃいますもんね」

神谷「それもあるけど･･･」


す･･･

A「･･･、神谷さん･･･？」




私の右の首筋に、すらりとした指先が伸びる。
横髪が耳にかけられて少しくすぐったい。




神谷「俺、酔ったら本当にAちゃんに手を出すよ」

A「、え。
･･･ま、またまた〜。
あっ、あれですか女性に対しての常套句とか社交辞令ですよねさすがイケメンですねそりゃそうですよね神谷さんモテますもんn「Aちゃん」ふぁい」

神谷「･･･本気、なんだけどな」




･･･神谷さんがほんの少し目を細めて、私と目を合わせてくる。
う･･･わ･･･、何これ･･･心臓バクバクしてきた。

｛１６６｝→←｛１６４｝

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す