都市伝説系歌い手４。【歌い手】

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８月。

暑い。

山形なう。

現場からは以上です。

都市伝説系歌い手、完。




和希「完。じゃねーべ」


ぺしっ


A「ぁでっ」




急に顔面に軽い何かが落下してきた。

声からして和希さんだなコノヤロー。
それを、手で取ってみればクリアファイルだった。




和希「お前何サボってんだ」

A「失敬な。
サボってなんかないもん。真夏のうだるような蒸し暑い日光の下でちゃんとスイカの冷え具合を監視してるし」

和希「嘘つけ。
今明らかにウトウトしてたべ」

A「あれそっちの人は？」

和希「聞けや」


ぺしっ


A「ぅべっ」




クリアファイル第２投下。
何枚持ってるんだ()




「･･･ふふ、聞いてた通りに面白い子だね」

和希「面白さは保証するっすよ。
こいつ見ての通り無防備(ノーガード)通り越して防御零(パルクール)の“個性”持ってるんで」

A「いやそんな“個性”持ってないからね。
･･･ちくしょー、ホムラくんの“個性”持ってたら和希さんなんて一瞬なんだからなー」

和希「はいはい。
んじゃ、ごゆっくりー」




すたすた帰ってく和希さん。
は？何ごゆっくりって。


･･･てか待てよ。なんかどっかで聞いた事･･･ある声。




A「あ」

「ん？」

luz「Aさーん、お皿と塩持って来たよ〜。
･･･って、この人は？」

A「声優の、平川大輔さん？」

平川「うん、当たり」

A「わー、初めましてー」

平川「初めまして。
と言うかそろそろ起きよっか？」

A「寝っ転がりすぎて足痺れちゃって。
起きれるかな･･･。･･･よ、っこいせ」


ざぶっ


luz「あ、スイカ･･･」




私が起き上がろうとした時にぶつかっちゃったみたいでスイカがどんぶらこと川下へ。
やべえこのままじゃ桃太郎ならぬ西瓜太郎の山形昔話が幕を開けてしまう･･･！


くそう、でも足痺れて起き上がれねえ！




A「watermellllloooooooooooonnnn！！！」

平川「発音いいねwwww」

luz「Aさん、そもそもここ浅瀬だからそんな流れていかんよ」

A「あ」




スイカは３メートル先で止まり、るすの手によって救助された。
そのやり取りにクスクスと笑う、平川大輔さん。イケメンやん()

そして川の浅瀬の桟橋っつーか船着き場っつーか取り敢えず木の桟台(簀子(すのこ)ベッドのでっかいバージョン)に寝そべる私。


･･･はい。
歌い手犬派、ばあちゃん家に里帰りなうです。

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