(残像)。 ページ25
A「人数が人数なんで、本気でいきます」
そう言って、眼帯マスクをはめ直したAさん。
なんか瞳孔開いてた気がする(気のせいじゃない)
ついでに殺気も出てた気がする(それは気のせい)
てかそれ黒バスのセリフだよな(それは気のせいじゃない)
そんで始まった物販。
この人数だ。いくらなんでもなにかしらのトラブルとかが起きて二次災害的なのが起きて、絶対スムーズにはいかないはず。
客達も「は、クレジット決済一人だけはまだわかるけど現金レジ一人だけ?」とか怪訝な表情を浮かべた。
俺はまだなんとかなるだろうけど・・・。
・・・と、思ってたんだけど。
A「次の人。どうぞ」
「あ、はい!」
A「ふふ、慌てなくて大丈夫ですよ。
購入希望シートを確認しますね」
キヨ「(マジですっげ・・・。
一個師団並の戦力ってこう言う奴の事を言うんじゃね?ってレベルだな)」
無駄の無い動きで、購入希望シートを受け取ってその番号を読み上げる。他のスタッフが割り当てられたグッズを用意する。
その間にipadタイプのレジを高速で打ち込む。そしてグッズを読み上げながらレジ袋に入れていく。6000円以上の会計の時はちゃんとショッピングバッグもつける。
一人の客の対応に対して、多分2分くらい。
赫子使ってんじゃね?(残像)
キヨ「(いや、つーかこれ絶対にTwitterでバズる流れだろ・・・)
っと、やべ・・・数打ち間違えた」
「あの、MasterCardって言ったはずなんですけど・・・」
キヨ「すみません、今直します!
(とは言ったもののどこ押すんだっけ・・・!)」
一方の俺はと言うと。
クレジット決済を任された俺も頑張ってはいるけど、時折テンパる訳で。
そんな時は決まってAさんがそっと手を伸ばして教えてくれる。そして一言。
A「ここですよ。
・・・大丈夫ですよ、焦らないで。ね?」(嘲笑)
これで惚れない奴居たら見てみたい()
1mにも満たないAさんとの距離。
しかもイケメン。しかもイケボ。しかも優しい。
心臓に衝撃食らったもん。
は?クソかっけぇんだけど。
その被害は俺だけに留まらず、その光景を見ていた客にまで及ぶ。
「やば・・・え、あの人カッコよくない?」
「なんかセンラさんからチャラさを引いた笑顔・・・」
「わかる、なんか微妙にうらたさんの声にも似てる」
「色々凄いね、隣のクレジット決済の人とは大違い・・・あっ」
いや普通に聞こえてるわ!!!
泣くぞオイ!?
2332人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「歌い手」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
しぇる - 細かいところすみません。確かスピリタスは度数96%でしたよ!配信のコメントのところに書いてあるのは98%だったので… (2021年8月8日 15時) (レス) id: f80bf9de24 (このIDを非表示/違反報告)
HIRU - 何回読んでもめっちゃ面白いです!! なんで自分、TKGが卵かけご飯だとすぐにわかったんだろう(白目) (2021年4月8日 21時) (レス) id: 25cdd64a13 (このIDを非表示/違反報告)
塩キャラメル(プロフ) - ここの、wまふさんのキャラが好きw (2021年3月8日 15時) (レス) id: d5594b79e7 (このIDを非表示/違反報告)
izmin0215(プロフ) - わ、私もディアラバやってます……!!!! (2020年8月27日 16時) (レス) id: e7b9ca147f (このIDを非表示/違反報告)
白兎 - 今、水民になった!! (2020年7月28日 16時) (レス) id: 46d9c3b1f4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:369. | 作成日時:2020年1月31日 2時