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A「・・・っ、!?」
センラ「ん・・・・・・っ、ふぅ・・・」
キス、されている。
それが解ったのはザラリとしているのがセンラの舌だから。
妖しく光る黄玉から視線を逸らす事も出来ずに、私はセンラからのキスを受けた。
絡められる舌を伝って、口の中に自分のじゃない唾液が流れ込んでくる。
A「っ・・・、ん、く・・・っ・・・!」
するりと喉元に体温の低い手が添えられて、どこにそんな力があるのかそのスラっとした細い指で首を絞められる。
その瞬間。間近にあったセンラの目が金色に光ったと思えば、身体が痺れたような感覚。
A「・・・ッッ!」
センラ「ん・・・っはぁ・・・・・・、・・・飲んで。俺の・・・・・・」
A「・・・っ。ぅ、く・・・っ・・・っ・・・!」
坂田「・・・ちょっと、センラ・・・」
志麻「あーあ、これスイッチ入ったんちゃう?」
うらた「ほんっと、センラって苦しむ顔見てから殺すの好きだよなあ」
呆れたような、それでいて楽しそうな2人の声と坂田の動揺する声。
飲みたくなくて、飲まないようにしながら私はセンラの胸板を押そうとするけど身体が痺れて動かせない。
ゆっくりと解放されていく喉に従うように私は口内の液体を飲んでいった。
その内ツゥ・・・と私の口端からどちらとも解らない唾液が流れていく。
っ・・・くる、しい・・・。
センラ「ん、・・・ふふ・・・かわええね。
このまま・・・食べたなってくるわ・・・・・・」
A「・・・・・・っ、・・・」
坂田「っもう我慢出来へんっ。
ええやろもうっ!!」
ぐいっ
不意に手を引かれる。
解放的になった喉に、私はケホケホと咳き込んだ。
センラ「あー・・・ええとこやったのに」
坂田「全然よくないわ!
Aちゃん、苦しそうにしてるやん!!」
センラ「えー、俺はそれ見たかったし。
邪魔、せんといてくれんかなあ・・・」
坂田「ふっざけんなや。
Aちゃん、行くで!」
ぎゅっと身体を抱き留められると、私の視界は変わった。
変わった?
・・・これも魔法か何かなのだろうか。ワープ・・・?
坂田「ここ、俺の部屋な。
あ!いきなり移動してごめんな?俺ら、それぞれ個別の・・・なんて言うんやろ、特殊能力?持ってんねんけど瞬間移動も出来るんよ」
A「瞬間、移動・・・・・・、・・・けほっ」
坂田「うん」
特殊能力・・・と言う事は、坂田が私の怪我を治してくれたのもそれか。
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エス(プロフ) - 更新停止中ですがまた書いて欲しいです! (2020年6月1日 22時) (レス) id: 3190ad61df (このIDを非表示/違反報告)
ひより(プロフ) - すごく好みです!更新待ってます、! (2020年4月27日 17時) (レス) id: 4f83e9d9b1 (このIDを非表示/違反報告)
優姫(プロフ) - 加恋から改名したものです!前にもコメントしましたがこの作品世界感から、情景の表し方とか好きです。応援してます。 (2018年11月8日 20時) (レス) id: a847480144 (このIDを非表示/違反報告)
むぅな(プロフ) - すごくおもしろかったです!浦島坂田船のかっこよさも何一つ欠けていない上に独特な世界観。大好きです。質問ですがもう終わってしまうのですか?続くではなく終わりと書いてあるので、、、終わらないでください!!! (2018年11月4日 21時) (レス) id: f63dac09fd (このIDを非表示/違反報告)
ALICE - こういう小説本当好きです!! 更新頑張って下さいっ! (2018年8月28日 13時) (レス) id: 3110886a37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:暇犬 | 作成日時:2018年6月13日 0時