7.任務 ページ9
Aside
数十分間車に揺られ任務の場所に到着する。
そこは大きな神社のような場所で黄色の規制線が貼られており。
だいぶ呪力の濃い場所だった。これ、本当に1級か…？
「それでは、ご武運を…」
そういった後に帳を降ろす伊地知さん。
何も報告はなかったし、恐らく1級で間違いは無いはずだ、そうでなくては困る。
俺には特級を祓うほどの力はない…
大丈夫だ、こいつは1級。
問題ない。
そう心の中で唱え俺は神社の境内をくぐった。
_____________________
こんなのおかしい！
こいつ、絶対1級なんかじゃない……！
本当にふざけてやがる…、確実に特級。しかも上位の方の…！
俺じゃ勝てない、俺の術式は分解するだけ、そもそも触れなければ意味が無い。
だが、全くと言っていいほどにあいつに近づけない…
なんなら俺の方が深手をおっているし…
このままじゃ確実に負ける。
どうする、考えろ…、
そう思考をめぐらせて居ると呪霊は俺に攻撃を仕掛けてくる
少し反応が遅れ、腕の端の方が洋服と共に切れる。
真っ赤な血が流れ貧血のせいか少し目眩がした。
「けひｯ……ｹひっ、ｹﾋッ………」
俺が弱ったのがわかったのか呪霊は元々気持ちの悪い顔を更に歪めケタケタと笑っている。
今のあいつは完全に油断しきっている。
今なら、やれるかもしれない…
そんな少しの希望を胸に重い足を無理やり動かし思い切り走る。
そして呪霊の顔の前まで高く飛び呪力を流した手で呪霊に触れた、はずだった。
だが、ぎりぎりの所で避けられ叩き落とされる。
その衝撃で思い切り体を打ちひしひしと骨が軋むのがわかる。
そして呪霊が俺の事をつかみあげた。
はは、この呪霊も馬鹿だな。
『これで、おしまいだよ…』
そうぽつりと呟き俺は全身に呪力を流した。
呪霊は完全に消え俺はまたも地面に落ちる。
鈍い衝突音がして全身に痛みが走った。
そしてそれとほぼ同時に来る眠気、
俺はその眠気に身を任すようにゆっくりと暗黒に落ちていった。
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2006.yuna.0215@gmail.com(プロフ) - 傑と呪霊くんの話できればめっちゃ見たいです…！話の展開とても面白かったです！ これからも応援してます！ (2021年4月27日 0時) (
レス) id: ef870bb2d1 (このIDを非表示/違反報告)
じんべーざめ - 異端さん» ありがとうございます！もっと更新ペースを上げられよう頑張ります！ (2021年4月2日 18時) (レス) id: 9453f9490a (このIDを非表示/違反報告)
異端(プロフ) - 更新いつも楽しみにしています！！頑張ってください！ (2021年4月2日 15時) (レス) id: 22d2735c29 (このIDを非表示/違反報告)
じんべーざめ - 雪マカロンさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2021年3月2日 21時) (レス) id: 303ca42184 (このIDを非表示/違反報告)
雪マカロン - 面白いです！更新頑張ってください！ (2021年3月1日 22時) (レス) id: c9091179e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：じんべーざめ | 作成日時：2021年2月18日 18時
