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2.会話 ページ4

Aside

あいた窓から入る風で綺麗な悟の髪の毛がさらさらと揺れる。
まだ、涙は止まらない。逆にどんどんあふれてくる。
そんな俺を見た悟は俺の目元に手を伸ばして優しく涙を掬う

「どうしたの?どっか痛い?」

そう甘ったるい声で問いかけられ俺はゆっくりと首を横に振る
すると悟は少し困ったように眉を下げ俺の頭をふんわりとなでる
俺には、この感情がわからない。だけど、すごくふわふわした気持ちになる
わからない、わからないから辛い。
俺の中で作られた正の感情は負の感情になり、俺の呪力として体内に蓄積される
だから、悟が俺をこんな気持ちにさせるのは俺の呪力をためるため
俺を助けるのは上層部の命令
俺が生きているのは術式を残すため
どんどん募る負の感情に涙が自然に止まっていく。
そんな俺を見た悟は安堵の笑みを見せ口を開く。

「Aには高専で1、2年を交流会に向けて鍛えてもらうよ」

俺は一瞬自分の耳を疑った。任務以外でここから出ることはほとんどない。
そんな俺が、高専で後輩に会えると、そういう意味なのだろうか。
いやそんなわけない、俺にはそんなことできやしない
だって、俺は

「病弱だから無理だって?大丈夫だよ、Aの体に今打ってるはAが皆と一緒に居ても倒れたりしないようにするための薬だから」

まぁ皆よりは病気にかかりやすくなるけど、と悟が言葉を付け足す。
どういうことだか分からず脳の処理が追い付かない
えーと、つまり、かわいい後輩と一緒に居られる、と
そして悟の言葉から察するに俺にも交流会に出ろと、そういうことなのだろう。
俺の中の感情がまたこんがらがった。こんなもの知らないと、心が俺に訴えかける
混乱している俺を見て悟はふわりと笑った

「A、それが嬉しいって感情だよ」

そこで俺は初めて、一つ正の感情を知った。

「あ、Aには僕と同じ部屋で生活してもらうから、あと任務も同行してね」

『え"…』

あぁ、そういうことか、俺が自由に行動できる代わりに悟が俺の監視に着くと、
上のやつらも結構屑なことするな、

まぁそれも、俺が悟に恋愛感情を抱いているのを知っているから。
それによって生まれる負の感情=俺の呪力を使って俺をこき使おうと、つまりはそういうことなのだろう。

だが、かわいい後輩に会えるのだ、楽しみではないか!
まさか、自分の後輩たちが癖の強いやつだとは今の俺は知る由もない

3.準備→←1.目覚め



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2006.yuna.0215@gmail.com(プロフ) - 傑と呪霊くんの話できればめっちゃ見たいです…!話の展開とても面白かったです! これからも応援してます! (2021年4月27日 0時) (レス) id: ef870bb2d1 (このIDを非表示/違反報告)
じんべーざめ - 異端さん» ありがとうございます!もっと更新ペースを上げられよう頑張ります! (2021年4月2日 18時) (レス) id: 9453f9490a (このIDを非表示/違反報告)
異端(プロフ) - 更新いつも楽しみにしています!!頑張ってください! (2021年4月2日 15時) (レス) id: 22d2735c29 (このIDを非表示/違反報告)
じんべーざめ - 雪マカロンさん» ありがとうございます!頑張ります! (2021年3月2日 21時) (レス) id: 303ca42184 (このIDを非表示/違反報告)
雪マカロン - 面白いです!更新頑張ってください! (2021年3月1日 22時) (レス) id: c9091179e7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:じんべーざめ | 作成日時:2021年2月18日 18時

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