ns ずっと ページ5
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「流星、ただいま」
「おかえり!」
何度やっても口角が上がる、このやりとり。
仕事が早く終わったときは俺のホテルの部屋で待ってくれている少し年下の恋人は、今日も俺を迎えてくれた
ストライプのエプロンに、右手には菜箸、左手にはおたま。
そして、純粋で可愛い笑顔。
20歳になっても未だに変わらない天使のような笑顔に、毎日癒される
「お疲れ様!」
「ありがとう」
「今日のご飯なんだと思う?」
大きな瞳で見上げてくる流星。
うん、やっぱり
待っていてくれる人がいることは幸せだ
「うーん、シチューとか?」
「お、正解」
最近料理が趣味だという流星は時間があると夜ご飯を作って待ち構えてくれている
「食べよ〜」
テーブルにならべる準備をしてくれている背中はお嫁さんみたいだな、なんて思った。
「シチュー、シチュー」
上機嫌でオリジナルのシチューの歌を歌う流星を
ぎゅう、と体の中に閉じ込めれば、俺の大好きな匂いで包まれる
「流星」
「なぁに、大ちゃん」
「ご飯、食べよ」
「⋯⋯これじゃ食べれんやん」
こんな口調だけど喜んでることが俺には分かる
恥ずかしがって振り向いてはくれないけど、それさえもとびきりの愛情。
あぁ、幸せやな
こんなに可愛い流星と一緒に入れる瞬間が
「大ちゃん、ご飯やってば」
「ごめんね、つい」
「⋯⋯もう」
作ってくれたご飯を熱々のうちに食べて欲しいらしい。
カボチャがごろごろ入ったシチューは俺好みの味で思わずにやけてしまう。
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咲希@skrmc(プロフ) - 50話まで書き切りありがとうございました。更新してくださっている間、とても素敵な時間を過ごせたと思います。度々気になっていた最後の「()」。あれは歌詞だったのですね。また恋香さんの小説が作成され、機会があればまた読ませていただきます。 (2022年5月28日 0時) (レス) @page49 id: ede94865a4 (このIDを非表示/違反報告)
rinu - 純愛でした♥ (2022年4月6日 0時) (レス) @page33 id: d47608d8bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:恋香 | 作成日時:2022年2月15日 16時