tk knock you,knock me ページ30
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「ねぇ恭平、いつまでこうしてるん?」
「んー」
「ねえ、きょーへいってば!」
「んー」
⋯⋯ダメだ話になってない。
今おれは恭平の膝の上に座らされて後ろから抱きしめられている。
要するにバックハグ。
やっぱ恭平の方が大きいからすっぽりおれは包み込まれてるわけなんやけど、
⋯⋯恥ずかしい。
もうものすんごく恥ずかしい。
なんでかって?
そりゃここが楽屋だからだよ。
ほら。
大ちゃんなんてニヤニヤしながらこっち見てるし謙杜カメラ持ってるし大橋くん寝てるフリしてるみたいだけど起きてるのバレてるよ?????
そもそも恭平は普段こんな甘え方はしない。
ましてや人前で。
何かあったのか不安になるやんか。
「きょーへい、なんかあった?」
「なんかなきゃ抱きしめちゃダメなん?」
「い、いや、そういう訳やない、けど」
え、っと。なんか不機嫌?
もう今日の恭平何考えてるかわからへん
何か悩んでるのかな?
悩んでるんだったらおれ一応恭平の彼女⋯やし、聞いてあげたいなぁなんて。いつでも味方でいたいもんな、
おれから聞くべきなのかな?
なんてぐるぐる考えてたらさらにきつく抱きしめられる
「ちょ、恭平、苦しい」
「りゅちぇ、すき。すき。大好き。」
「ほぇ?ちょ、いきなりなにっ⋯」
なんの脈絡もなくそんなことをいう恭平に顔が真っ赤になるのが分かる。
だって恭平は滅多にそんなこと言わない。
でも。何か悩んでるみたいだからいつもは言えないけどおれも伝えてみようかな。
「お、おれも、恭平すき、やで?」
その瞬間恭平の唇がおれのそこに優しく触れた。
「え、ちょ、ここ楽屋!!!」
「可愛すぎるりゅちぇが悪い、ごめん最近流星くん不足やったから充電できたありがと、」
そう言って離れていこうとする恭平。
流星くん不足って、そんなこと言われて照れないわけがない。
でもその腕を離して欲しくなくて思わず掴んでしまった
そうするとまた力強く抱きしめてくれる恭平。
(自分自身が想像通りの武器です)
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咲希@skrmc(プロフ) - 50話まで書き切りありがとうございました。更新してくださっている間、とても素敵な時間を過ごせたと思います。度々気になっていた最後の「()」。あれは歌詞だったのですね。また恋香さんの小説が作成され、機会があればまた読ませていただきます。 (2022年5月28日 0時) (レス) @page49 id: ede94865a4 (このIDを非表示/違反報告)
rinu - 純愛でした♥ (2022年4月6日 0時) (レス) @page33 id: d47608d8bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:恋香 | 作成日時:2022年2月15日 16時