ns Loveletter(2) ページ26
※ページ22のLoveletterの続きとなっております。合わせてお楽しみください。
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トントン
ホテルの部屋をノックする音が聞こえてドアを開けるとそこには流星が立っていた。
とりあえず、中に入ってもらってソファに横並びで座る。
「どした?」
「その、⋯これ」
流星が持っていたのはこの間、俺が潜ませた手紙。
本当はリュックに入れようと思ってたけど、荷物が多くて絶対に気付かへんやろうと思ってダウンのポケットに入れた。
気づかれたくてダウンのポケットを入れたのだけど、やっぱりリュックの方が良かったかななんてもうどうにもならないのに後悔する。
「、」
俺は黙って次の流星の言葉を待つ。
「⋯⋯大ちゃん、無視したのかと思った、」
「え?」
「おれのこと、気持ち悪くなったのかな、とか、」
「いや、ちょっとまって、」
ぽつりぽつりとネガティブな言葉ばかりを吐き出す流星を一旦制する。
「手紙気づいてなかったんよ、ごめんな」
「⋯⋯おれはすぐ気づいたのに」
「ありがとう、ごめん」
ダウンのポケットによく手を入れてる流星を知ってて入れたんだからそりゃ気づくでしょ、と思ったけど流星にはそんなこと言わない。
「流星?」
名前を呼ぶと潤んだ大きな瞳と目が合う。
「待たせてごめん、おれは流星が好きやで」
「、ほんと?」
「流星に嘘なんかつかへんよ。手紙見つけたときめちゃくちゃ嬉しかった」
「おれも、嬉しかった」
「だいすき、流星」
「ふふ、おれも、大好きやで」
2人で笑い合うこの時間がこんなに幸せなら、もっと早く伝えとけば良かった。
1年以上前から流星が手紙に並べられた文字と同じ気持ちでいてくれたことが嬉しい。
これからは直接、
(大切にちゃんと言いたい、)
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Twitterの方で続きが気になると言ってくださる方がいたので続きを書かせていただきました。
最初Loveletterを書いている時は、流星くんはもう既に大ちゃんを好きな気持ちは過去にしてしまっているていで書いていましたが改めて続きを書こうと思ったらハッピーエンドにしたくなったのでこのような形になりました。
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咲希@skrmc(プロフ) - 50話まで書き切りありがとうございました。更新してくださっている間、とても素敵な時間を過ごせたと思います。度々気になっていた最後の「()」。あれは歌詞だったのですね。また恋香さんの小説が作成され、機会があればまた読ませていただきます。 (2022年5月28日 0時) (レス) @page49 id: ede94865a4 (このIDを非表示/違反報告)
rinu - 純愛でした♥ (2022年4月6日 0時) (レス) @page33 id: d47608d8bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:恋香 | 作成日時:2022年2月15日 16時