fj あした ページ23
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「もしもーし、丈くん?おれ、おれだよ、流星だよ。丈くんが大好きなりゅちぇ」
「ふざけんな大吾」
声で分かる酔っぱらいの大吾は、
夜中に電話をしてくるうえに似てない物真似をしてきてほろ酔い状態の俺は鬱陶しく感じた。
「あー、ごめん、じょーだんじょーだん」
大吾の笑い声の中に流星の特徴のある笑い声も入っている。
大吾と流星が2人でご飯を食べてお酒を飲んでいるなんて、やっぱちょっと気に食わない。
「⋯⋯切るわ」
「あー!ちょっ、待って、はい、流星」
大吾の声が遠ざかって、流星の呼吸音が聞こえる。
「⋯⋯流星?」
「あー、じょおくんだぁ、ふふ、じょおくん」
⋯⋯⋯⋯え?これ、流星?
「じょおくん、だいすきー、ちゅうしてぇー」
なにこれ、
いつもの流星とは違う、甘ったるい声。
「かわいいでしょーっ、流星あまえんぼ」
いや、可愛いけど。酒飲んでるせいで制御効かなくて俺も流星に会いたくなっちゃったけど。
「流星ー、丈くんはここにおらんで?」
「⋯⋯⋯⋯じゃあ、大ちゃんちゅうしよ」
「は?!流星?なにいってんの!」
しちゃうか、丈くんいないし、とほざく大吾の声が遠くで聞こえて、思わず椅子から立ち上がって家の鍵と羽織るものを掴んで玄関へダッシュ。
「流星、今からちゅうしに行くから待って、そんで大吾!流星とちゅうしたら許さへんからな!」
「えー、だいちゃん待てない」
「大吾にしに行くわけじゃないわ!」
酔っぱらいが酔っぱらいにキレるなんてみっともないって分かってるんやけど、
酒を飲んだから車を出せないこの状況も、声だけで可愛い流星を大吾は視覚でも楽しめる状況も俺をイラつかせる。
「⋯⋯じょおくん、はやくぅ、」
恋人のお願い聞けなきゃ男やないよな。
ふらつく足をフル稼働させて、流星のもとへ向かう。
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咲希@skrmc(プロフ) - 50話まで書き切りありがとうございました。更新してくださっている間、とても素敵な時間を過ごせたと思います。度々気になっていた最後の「()」。あれは歌詞だったのですね。また恋香さんの小説が作成され、機会があればまた読ませていただきます。 (2022年5月28日 0時) (レス) @page49 id: ede94865a4 (このIDを非表示/違反報告)
rinu - 純愛でした♥ (2022年4月6日 0時) (レス) @page33 id: d47608d8bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:恋香 | 作成日時:2022年2月15日 16時