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Extra. ページ28

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「ふ、太った⋯!」


体重が増えた。ぜい肉がついた気はしてたけど、自覚するのがいやでつい体重のチェックをサボっていたら、このあり様。体重計に乗るのを避けてた自分を殴りたい。

運動を怠ったわけではない。原因は間違いなく、スイーツの食べすぎなんだけど。


「流星、ここのチーズケーキ、すっごいおいしいで。食べる?」


「うわぁ⋯!おいしそう⋯!ありがとう、大橋くん!」


「流星くーん!前言ってたシュークリーム、買ってきたから食べよー!」


「マジ!?やったぁ!サンキュー恭平!」


「流星、こないだ食べたいって言ってたロールケーキ、見つけたから買っといたで。プレゼントな。」


「うそ、ホントに!?もう丈くん大好き!」


これは明らかに食べさせられてる⋯!


「と、いうわけで!しばらく俺に甘いもの与えるの禁止!」


誘惑に負けちゃう俺も悪いけど、そもそもメンバー全員がやたらとおいしいものを俺に勧めてくるのが問題なんだ。出されたら、食べちゃうじゃん。


「もう食べないで、俺は!」


「そんなことできる?」


「失礼な!できるの!」


怒ってる俺を逆なでするような視線を送る大ちゃんを睨む。


「まあまあ、落ち着けよ。ほら。」


「あ、ごめん⋯ありがとう⋯⋯じゃなくて!甘いもの出さないでってさっき言ったとこでしょ謙杜!」


差し出されたチョコレートの包みを机に叩き落とした。ぱきっと乾いた音がする。ごめん、チョコレート。君に罪はないんだけど、今君は俺の敵なんだ。


「流星くん太ったの?全然わかんないけどなぁ。」


「でも増えたんだってばぁ⋯」


呑気に俺を見ながら呟くみっちー。違うんだ、見えないところこそ肥えるんだよ。


「あのね、流星。ファンの子は、気がねなくおいしいものをおいしそうに食べる流星が好きなんだよ。それに、見た目が変わってないのに痩せちゃったら、ファンの子が心配しちゃう。」


大ちゃんの言葉にうんうんと頷いて微笑むみんな。そんな顔見たら、痩せたいなんて言えないじゃん。

俺のダイエットは先送り決定だ。



(“超”途半端な生き方でいいのだ!)


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咲希@skrmc(プロフ) - 50話まで書き切りありがとうございました。更新してくださっている間、とても素敵な時間を過ごせたと思います。度々気になっていた最後の「()」。あれは歌詞だったのですね。また恋香さんの小説が作成され、機会があればまた読ませていただきます。 (2022年5月28日 0時) (レス) @page49 id: ede94865a4 (このIDを非表示/違反報告)
rinu - 純愛でした♥ (2022年4月6日 0時) (レス) @page33 id: d47608d8bc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:恋香 | 作成日時:2022年2月15日 16時

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