tk 心に乙女 ページ16
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1週間ぶりに、恭平のホテルに遊びに来た。
最近は連ドラの撮影でなかなか恭平と時間が合わなかったから。
今日レギュラー番組の撮影をした後こっそり、
「終わったら俺の部屋きて」
って伝えられたの嬉しかったな。恭平は俺が明日が久しぶりのオフってこと把握して声をかけてきたんだろう。
なんだかんだ恭平は俺のことが好きだな、と思う。
2人でフードデリバリーを頼んでご飯を食べて、先にお風呂に入らせてもらった。
「恭平、熱い」
「あぁごめん。って自分でそんなこと言うなら自分でしいや」
恭平はシャワーを浴びただけだったらしく早く上がってきたからちゃっかりドライヤーをかけさせている。
自分でしろなんて、他のメンバーにはきっと言われないセリフを言ってくるけどなんだかんだ恭平も俺の事を甘やかしてくれる。
「ちょっと腕疲れるんやけど」
「俺も疲れた」
「⋯来てくれてありがと」
仕事で疲れているのか、言い返すのが面倒になったのか分からないけど急に素直になる恭平。
ありがと、の響きに不覚にもキュンとしてしまった。
「うん。」
静かになった俺を見てクスリと笑われたけどドライヤーのせいにして聞こえなかったフリをする。
恭平の指が俺の髪を通る度に、
なんでか幸せを感じて泣きそうになる。
恭平と付き合って、些細なことに幸せを感じることが出来るようになった。
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咲希@skrmc(プロフ) - 50話まで書き切りありがとうございました。更新してくださっている間、とても素敵な時間を過ごせたと思います。度々気になっていた最後の「()」。あれは歌詞だったのですね。また恋香さんの小説が作成され、機会があればまた読ませていただきます。 (2022年5月28日 0時) (レス) @page49 id: ede94865a4 (このIDを非表示/違反報告)
rinu - 純愛でした♥ (2022年4月6日 0時) (レス) @page33 id: d47608d8bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:恋香 | 作成日時:2022年2月15日 16時