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story12 ページ13






赤葦「…って言いたいところだけど…

声、出る?」



赤葦がそう言うと、場の空気が一気に重くなる


少しでも自分で声を出そうと、口を開けるA


しかし、その口から声が出ることは無かった


しばらく頑張っていたが、駄目だと思ったらしい彼女は、口を閉じて俯いてしまう


そして、小さく首を横に振った


赤葦「…そっか


無理しなくて良いから

ゆっくりでもいい



話が出来るようになるまで待つから」


そう言うと、赤葦は少し微笑む


なのに、Aの表情は少し悲しそうで、苦しそうだった




赤葦「…さ、朝食を再開しましょう」



そう言って、再開された朝食


そのすぐ後、テレビで一つのニュースが流れた



《昨夜遅く、櫻木財閥の櫻木Aさん24歳が

例の怪盗グループ、「白狐」によって誘拐されました


所在はまだ分からず、Aさんの安否が心配されます》



その画面には、白狐への怒りをあらわにする父の姿


黒尾は、ぶちっとテレビを消した


しばしの間流れる沈黙


それを破ったのは、以外にも木兎だった


木兎「Aはさ、家に帰りたい?


俺らが怖い?」


かき込んでいたご飯を机に置き、そう聞く



Aは、黙って下を向いてしまった


赤葦「…ちょ、木兎さん…」



赤葦が慌てて口を挟む


しかし、木兎の表情に、いつもの適当さは微塵も無かった



チラッと彼女を確認した赤葦は、またもや目を見開いていた


何故なら



「っ〜……」


涙をポタポタと落としながら、必死に首を振って居たのだから


しかも横に




それを見て木兎は、嬉しそうに笑った


木兎「よしっ!!」

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草笛(プロフ) - 雷月さん» あ、『る』だ…スミマセン! (2016年1月12日 18時) (携帯から) (レス) id: 1982fbf675 (このIDを非表示/違反報告)
草笛(プロフ) - 雷月さん» ほんとだ…!ら、が抜けてました!教えて下さりありがとうございました”(ノ><)ノ (2016年1月12日 18時) (携帯から) (レス) id: 1982fbf675 (このIDを非表示/違反報告)
雷月 - あの、17話の守からって守るからじゃないですか?私が間違ってたらごめんなさい (2016年1月12日 16時) (レス) id: abe2fb58fd (このIDを非表示/違反報告)
冰夊(プロフ) - く、黒尾さん、ww (2015年12月29日 11時) (レス) id: 7947d9862f (このIDを非表示/違反報告)
草笛(プロフ) - 子兎さん» 続編、作らせて頂きました!まだ一話しか書いて居ませんが、早く書けるよう頑張ります! (2015年12月27日 23時) (携帯から) (レス) id: 1982fbf675 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:草笛 | 作成日時:2015年12月8日 21時

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