青の化身 ページ4
溢れんばかりの日光に導かれ、レイラとダイゴは森を抜ける。
眼前に広がるのは辺りを一望できるほどに開けた小さな丘。
どこからか落ちてくる滝の行く末を見下ろすようなその地の中心には、この世の美しい青の化身とも言える1匹のポケモンが佇んでいた。
ラティアスに似た姿のそのポケモンは赤い瞳で2人を捉え、彼女よりも少々低いながらも澄んだ声をあげる。
「今度はラティオス、か……水の石、いや、目覚め石にも勝る美しさだな」
興奮の隠しきれないダイゴが早口で捲し立てるも、例えはあまりレイラの共感を得られなかった。
が、とりあえずラティオスが美しいという事だけは伝わったようで、レイラは軽い相槌を打つと彼に一歩歩み寄る。
「なんで……アタシらを呼んだ……？」
純粋な疑問と共に自身と同じ紅を真正面から見据える。
しかし穏やかなその空気は長くは続かない。
「カガリ様！ターゲットを発見致しました！」
森の方向から聞こえた男の声に素早く体を動かし、無意識にラティオスを隠すように兄妹はそちらを見つめた。
現れたのは赤色の制服、
マグマ団だ。
先程の声の主と思われるしたっぱらしき男に続いて、小さな角のついたフードを被った女がカクカクと傾けた首を揺らしながら歩を進めてくる。
フードの影から覗くアメジストの瞳は、照準を絞るように細められラティオスを突き刺すかのごとく見つめている。
「ターゲット……ロック」
そう呟かれた声は機械のように無機質で、得体の知れない寒気がレイラの背中を駆け抜けていく。
が、ゆっくりとこちらへ、ラティオスへと近付いてくるあからさまな敵に対して怯んでいる暇はない。
手を無駄なく滑らせてモンスターボールを握り、いつでも投げられるように軽く腕を引く。
「なるほど、ラティアスが察知した危険はこのことか」
納得だ、と言わんばかりに顎に右手を当てて頷いているダイゴの左手にもすでにモンスターボールが収まっていた。
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CrazyBook(プロフ) - 麗音さん» コメントありがとうございます！お返事がすごく遅くなりました……。「更新してたらラッキー！」くらいの気持ちで気長にお付き合いください！ (2020年12月23日 22時) (
レス) id: 8c59f4ad06 (このIDを非表示/違反報告)
麗音 - 初コメ失礼します！面白くて一気に読んじゃいました！更新ゆっくりで良いので頑張ってください！ (2020年8月13日 14時) (レス) id: 5c11d46da4 (このIDを非表示/違反報告)
CrazyBook(プロフ) - ＊rooさん» 返信が遅くなってしまい、ごめんなさい。隙あらば小説を書くので気長にお付き合いくださいね！＊rooさんもお身体に気を付けてくださいね。 (2020年7月24日 8時) (レス) id: 89127ffd6d (このIDを非表示/違反報告)
＊roo - おおっ！久し振りに投稿ｷﾀ━(ﾟ∀ﾟ)━!健康に気を付けて下さいね！！！(唐突) (2020年4月14日 23時) (レス) id: f778e9ffde (このIDを非表示/違反報告)
CrazyBook(プロフ) - あるりかさん» コメントありがとうございます！あるりかさんも身体に気を付けてお過ごしください。私はできるだけ更新を頑張ろうと思います！ (2020年4月13日 22時) (レス) id: 8c59f4ad06 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：CrazyBook | 作成日時：2019年9月5日 0時
