天気予報 ページ48
ポケモンセンターのロビーのソファーの一角を陣取るレイラは、膝上のノートパソコンの画面に目を落とし、時折キーボードに指を滑らせる。
気が向いたように前に設置されたテレビへ視線を動かし、再びパソコン画面へと意識は戻っていく。
どうやら今晩レイラが泊まる部屋にはテレビがついていないようで。
日課であるニュースを見る為にわざわざ人の出入りの多いロビーへ出てきたようだ。
と言っても町が町だからか、そもそもポケモンセンターを訪れる人は比較的少ない。
よって心置き無くテレビとパソコンの二刀流ができる訳だ。
ここに来て1時間程が経過し、例のニュース番組も終わってしまった為そろそろ重い腰を上げようと思うレイラだが、
「キンセツシティまで……だいたい1週間で行くとして……」
画面上の地図と、同時に表示された天気予報を睨み付ける彼女は思考優先のようで移動する気が負けている。
レイラはトウカシティを後にして、キンセツシティからホウエン地方の東側へ足を運びたいようだ。
その為には海を渡る必要があり、定期船等も存在しないため自らのパートナーの力を借りるしかないのだとか。
早く行きたい気持ちとパートナーに無理をさせたくない気持ちとで葛藤するあまり、彼女は天気予報に並ぶ雨マークを睨み付けているのだった。
しかしすぐに溜め息をつくとパソコンを閉じて傍らの鞄へ放り込んだ。
「まぁ……行き当たりばったりで……良いか……」
とりあえず晴れたら渡ろう、という結論に落ち着いたレイラはようやくソファーの背もたれから体を離す。
飯でも食うか、とカフェスペースへ足を向けたその時、
「あ、レイラさん！……ですよね……？」
人違いを覚悟して呼んだような自分の名に、レイラは声の主を探す。
彼女の視界に入ったのは、会釈をすると嬉しげに駆け寄ってくるミツルの姿。
「お久しぶりですレイラさん。僕、キンセツシティでレイラさんとバトルした後、ラルトスと……いや、キルリアといっぱい特訓してジムに挑んだんです！」
興奮冷めやらぬ口調でそう言った彼は鞄からバッジケースを取り出すと、中身をレイラに見せた。
輝くバッジが4つ、と言うことは……
「センリさんに……挑みに来たのか……？」
「はい！そのついでに忘れ物を家に取りに戻ってきたんです」
そう言えばミツルはトウカシティ出身か、と一人納得するレイラは「そう」と小さく相槌を打って見せた。
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CrazyBook(プロフ) - コメントありがとうございます！本当に気長にお待ちください。 (2019年8月12日 9時) (
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菜々美 - この作品好きです！ゆっくりでいいので更新頑張ってください。 (2019年7月18日 16時) (レス) id: 179628e6fd (このIDを非表示/違反報告)
CrazyBook(プロフ) - かしわさん» コメントありがとうございます！完結するまで更新し続けますので気長にお付き合いください！ (2019年3月24日 21時) (レス) id: 8c59f4ad06 (このIDを非表示/違反報告)
かしわ - この作品好きです。更新頑張って下さい。 (2019年3月23日 1時) (レス) id: 356d08c55f (このIDを非表示/違反報告)
CrazyBook(プロフ) - ルインさん» コメント、ありがとうございます！嬉しい限りです！これからも気長に読んでください！ (2018年7月19日 19時) (レス) id: 31b46a970e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：CrazyBook | 作成日時：2018年3月28日 22時
