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楽に ページ32

それにレイラが気が付いたのはバトルの序盤。

1度目に放たれたモノに比べ、2度目に放たれた“オーバーヒート”に弱体化が見られたのだ。

気のせいかと感じた彼女だが、3度目の攻撃を見て確信を得た。

「“オーバーヒート”……長期戦には向かない……」

試しに呟かれた声に、アスナはあからさまに肩を強ばらせた。

「う、うるさい!ダメージが入ることに変わりはない!!」

熱さからか焦りからか、顔を赤くしたアスナは体を乗り出して声を張り上げる。

ー分かりやすすぎるだろ……コイツ

最早、呆れるを通り越して感心するレイラはアーケンに続けて指示をだす。

防御力や特殊防御力を上げたところで、ダメージは蓄積されていくもので。

「小さくても……ダメージは……ダメージ……」

先程の自身の言葉を借りられたアスナは拳を握り締め、強く歯を食い縛る。

何も言わなくなった彼女に、レイラが視線を合わせた。

「もう……お手上げ……?」

真っ向からの挑発にも関わらず、アスナは首を大きく横に振る。

「絶ッ対に諦めないからな!」

苦し紛れに放たれる“乗し掛かり”は、岩タイプを持つアーケンには影響を及ぼさない。

「……楽にしてやれ」

顎で示せば、アーケンは分身と共にコータスを取り囲む。

そして、

「きゅうおおッ!!」

上に放たれた“原始の力”は、まるで雨のようにコータスへ降り注ぐ。

雨とは比べ物にならない程の威力持つ岩々は、燻る炎では太刀打ちできない。

“岩雪崩”と化した攻撃は、コータスを中心に派手な煙と水飛沫をあげる。

「……熱い」

頬や足に飛んできた熱湯に2、3歩たじろいたレイラはジッと目を細めてパートナーの姿を探す。

と、

パタパタとお湯を跳ねさせながら、慌ただしく戻ってくる影が1つ。

誉めて!と言わんばかりに目を輝かせ、今にも飛びそうな程に翼をばたつかせるアーケンだ。

彼の前にしゃがみ、レイラは手を伸ばす。

掌に擦り付けられる頭に、「お疲れ」と声を掛けた。

らしく→←少しずつ



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設定タグ:ポケモン , ORAS , ダイゴ   
作品ジャンル:アニメ
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CrazyBook(プロフ) - コメントありがとうございます!本当に気長にお待ちください。 (2019年8月12日 9時) (レス) id: 89127ffd6d (このIDを非表示/違反報告)
菜々美 - この作品好きです!ゆっくりでいいので更新頑張ってください。 (2019年7月18日 16時) (レス) id: 179628e6fd (このIDを非表示/違反報告)
CrazyBook(プロフ) - かしわさん» コメントありがとうございます!完結するまで更新し続けますので気長にお付き合いください! (2019年3月24日 21時) (レス) id: 8c59f4ad06 (このIDを非表示/違反報告)
かしわ - この作品好きです。更新頑張って下さい。 (2019年3月23日 1時) (レス) id: 356d08c55f (このIDを非表示/違反報告)
CrazyBook(プロフ) - ルインさん» コメント、ありがとうございます!嬉しい限りです!これからも気長に読んでください! (2018年7月19日 19時) (レス) id: 31b46a970e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:CrazyBook | 作成日時:2018年3月28日 22時

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