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関係無い ページ19

誰もが唖然とする中、動きを見せたのは……

「おい、てめェら行くぞ!!」

したっぱに怒声を飛ばすアオギリ。

慌てて頷いた二人を連れ、彼は大股で出口を目指す。

「……どうすんの」

フードで押さえた前髪の間からレイラの紅い瞳が見つめる。

アオギリの足が止まった。

「場所が分かってんだ。行くに決まってんだろ」

指加えてる場合じゃねぇ、と呟いたアオギリはレイラの横を素通りしていく。

「ガキんちょも来て良いが……俺らの足は引っ張んなよ」

「はいはい……」

軽く威圧を含ませた声色にも振り返ることなく、レイラは空返事。

小さく舌打ちをしたアオギリは、そのまま流星の滝から姿を消した。

と、

「う、うぅん……?」

眼鏡の奥の瞳を慌ただしく動かし、ソライシ博士は辺りを見渡す。

「博士、立てますか?」

差し出された手を借りて立ち上がるも、彼の足元がおぼつかない。

「一度ハジツゲに戻ろう。レイラも手伝ってくれないか」

ソライシ博士に肩を貸してくれ、と言わんばかりに手招きをするユウキ。

小さく頷いただけのレイラがヒノヤコマをボールに戻す。

そして大人しく博士の片腕を自身の肩に回したのだった。









「博士……ッ!ご無事でしたか……!」

ソライシの家兼研究所に帰って早々、目を輝かせた助手の女性。

「あぁ、この子達のお陰でなんとかね……」

弱々しい笑みを浮かべたソライシは、手近な椅子に腰掛ける。

すかさず助手が持ってきたホットミルクをすすると、深い溜め息を吐き出した。

「隕石は奪われてしまったがね……」

彼と同じくホットミルクを受け取ったユウキが首を激しく横に振る。

お陰でコップの水面には波がたった。

「隕石よりも博士が無事な事が大切ですよ!新たな隕石の捜索は僕も手伝いますから!」

同意を求めるように残りの二人を見るも、頷いたのは助手の女性のみ。

静かにホットミルクを飲み干したレイラの瞳は、

ーアタシには関係ねぇだろ……

を確実に訴えていた。

付き物→←白煙



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設定タグ:ポケモン , ORAS , ダイゴ   
作品ジャンル:アニメ
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CrazyBook(プロフ) - コメントありがとうございます!本当に気長にお待ちください。 (2019年8月12日 9時) (レス) id: 89127ffd6d (このIDを非表示/違反報告)
菜々美 - この作品好きです!ゆっくりでいいので更新頑張ってください。 (2019年7月18日 16時) (レス) id: 179628e6fd (このIDを非表示/違反報告)
CrazyBook(プロフ) - かしわさん» コメントありがとうございます!完結するまで更新し続けますので気長にお付き合いください! (2019年3月24日 21時) (レス) id: 8c59f4ad06 (このIDを非表示/違反報告)
かしわ - この作品好きです。更新頑張って下さい。 (2019年3月23日 1時) (レス) id: 356d08c55f (このIDを非表示/違反報告)
CrazyBook(プロフ) - ルインさん» コメント、ありがとうございます!嬉しい限りです!これからも気長に読んでください! (2018年7月19日 19時) (レス) id: 31b46a970e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:CrazyBook | 作成日時:2018年3月28日 22時

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