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たかが、されど ページ17

分身諸とも攻撃を浴びるが、怯む様子を微塵も見せないヒノヤコマ。

軽く燻る翼をはためかせ、バクーダへの正面衝突を図る。

が、

「“突進”!」

言うが早いか、バクーダの姿が眼前へ迫っていた。

バクーダとヒノヤコマ、

体格差でヒノヤコマが勝てる筈も無い。

鈍い音がこだまし、辺りに砂煙が舞った。

……

辺りが静寂に包まれる中、煙の中で1つの影が揺らいだ。

それは煙から飛び出して辺りを旋回するヒノヤコマ。

「ンなぁッ!?」

てっきりバクーダに倒されたものだと思っていたホムラの口から、間抜けな声が漏れる。

一同が見れば、

「じゅっと……!」

バクーダを受け止めていたのは、

ジュプトルの“リーフブレード”だった。

「レイラ!今だ決めろ!!」

ユウキの声に弾かれたように、レイラが口を開く。

「後ろから“翼で打つ”……!」

タイミングを見計らったジュプトルが距離をとれば、バクーダの体勢が崩れる。

「ふ、“噴煙”ッ!!」

ホムラの指示が通る間も無く、

ヒノヤコマの翼がバクーダに炸裂した。

……

「アタシらの……勝ち」

隣のユウキの同意を求めるように視線を動かせば、彼は満面の笑みで頷く。

「ぐぬぬぬぬ……ッ!」

戦闘不能のバクーダを戻したボールを強く握りしめ、ホムラの瞳が二人を睨み付ける。

「このホムラ様が……たかがチャイルドごときに……!?」

一歩足を踏み出したホムラに、ユウキとレイラの空気も張り詰めた。

「たかが子供、されど子供……だろ?」

挑発のような彼の台詞に、ホムラの肩が震える。

何が起こるのか、とレイラ達は身構えた。

その時、

「ガァッハハハハッ!!マグマ団も堕ちたモンだなァッ!」

雑音とも取れる程の大声が洞窟に響き渡る。

「……うるっさい」

反射的に耳を押さえた彼女の瞳が捉えたのは、ホムラの背後から現れた男の姿だった。

白煙→←退ける



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作品ジャンル:アニメ
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CrazyBook(プロフ) - コメントありがとうございます!本当に気長にお待ちください。 (2019年8月12日 9時) (レス) id: 89127ffd6d (このIDを非表示/違反報告)
菜々美 - この作品好きです!ゆっくりでいいので更新頑張ってください。 (2019年7月18日 16時) (レス) id: 179628e6fd (このIDを非表示/違反報告)
CrazyBook(プロフ) - かしわさん» コメントありがとうございます!完結するまで更新し続けますので気長にお付き合いください! (2019年3月24日 21時) (レス) id: 8c59f4ad06 (このIDを非表示/違反報告)
かしわ - この作品好きです。更新頑張って下さい。 (2019年3月23日 1時) (レス) id: 356d08c55f (このIDを非表示/違反報告)
CrazyBook(プロフ) - ルインさん» コメント、ありがとうございます!嬉しい限りです!これからも気長に読んでください! (2018年7月19日 19時) (レス) id: 31b46a970e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:CrazyBook | 作成日時:2018年3月28日 22時

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