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隕石or温泉 ページ11

レイラside

カナシダトンネル兼、シダケタウンを後にしてアタシはキンセツシティの北側の道路へ戻ってきた。

すっかり元に戻っている、

それどころか元よりも綺麗になっている気がする道を見て、少しだけ安心した。

ー若干早く来ちまった感、あったもんな……

そんな思いを脳裏によぎらせ、岩壁に写って伸び縮みする影と共に歩を進めていく。

次の目的地はハジツゲタウン。

と、考えていたのだが……

マップを見ると、ロープウェイで山を登り、歩いて下った先にはフエンタウンという町があるようだ。

オマケにフエンの方は、ハジツゲとは異なりジムがある。

加えてジョウト地方と同様に温泉が有名とあるから、更に気持ちが傾いている。

ハジツゲは隕石の町。

ークソ兄貴を連想させるような町はゴメンだな

と、別れ道で足を止めた、

その時、

「お、久しぶり!……そうでもないか!」

左の別れ道にあった階段を器用に自転車のままで下ってくる影が1つ。

残念ながら聞き慣れたその声の主は、それまた器用にアタシの眼前で自転車を止める。

「……もう少し静かに来られない?」

「ごめんごめん……!」

率直に問えば、目の前のユウキは笑いながら自転車から降りていた。

「階段の上からレイラが見えたから……ついな」

ついって何だよ、ついって。

内心だけでツッコミをした後に、再びユウキに目を合わせる。

若干日焼けした頬をポリポリと掻きながら、彼は口を開いた。

「レイラもロープウェイ乗りに来たのか?」

「移動手段としてなら……」

答えると同時に階段を登り始めれば、ユウキも自転車を押しながらついてくる。

「よく分からないけどさ、今乗れないんだよ」

……はい?

何て言ったコイツ?

公共の移動手段がそう簡単に止まって良いのか……?

「……何で?」

「いやだから……俺にも分からない、って前置きしたろ?」

年下に呆れられたら若干虚しいな。

そんな感情を別にして、足を止めたアタシは振り返る。

「……なら……今はハジツゲに行くしかないってこと……?」

そう、と縦に振られた首を見て肩が重くなったような気がした。

「ロープウェイ乗り場から少し左に行ったら【炎の抜け道】があるからさ、そこを通りなよ。俺はこの辺のポケモンの調査してからハジツゲに行くつもりだしさ」

ニィ、と覗いた歯は焼けた肌と対照的に白く明るかった。

最ッ高……→←牙



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作品ジャンル:アニメ
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CrazyBook(プロフ) - コメントありがとうございます!本当に気長にお待ちください。 (2019年8月12日 9時) (レス) id: 89127ffd6d (このIDを非表示/違反報告)
菜々美 - この作品好きです!ゆっくりでいいので更新頑張ってください。 (2019年7月18日 16時) (レス) id: 179628e6fd (このIDを非表示/違反報告)
CrazyBook(プロフ) - かしわさん» コメントありがとうございます!完結するまで更新し続けますので気長にお付き合いください! (2019年3月24日 21時) (レス) id: 8c59f4ad06 (このIDを非表示/違反報告)
かしわ - この作品好きです。更新頑張って下さい。 (2019年3月23日 1時) (レス) id: 356d08c55f (このIDを非表示/違反報告)
CrazyBook(プロフ) - ルインさん» コメント、ありがとうございます!嬉しい限りです!これからも気長に読んでください! (2018年7月19日 19時) (レス) id: 31b46a970e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:CrazyBook | 作成日時:2018年3月28日 22時

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