火柱 ページ21
「ワンリキー、戦闘不能です！」
審判が告げると同時にトウキは目を回して倒れているパートナーをボールに戻す。
「熱いバトル出来るじゃないか！」
そう笑う彼からフイッとレイラを目を反らす。
やれやれと言いたげに苦笑した彼は2匹目を繰り出した。
ポン！
「のしたっ！」
出されたのは２つの大きな拳を打ち付ける、ワンリキーと比べて恰幅のよいポケモン。
「マク……ノシタ……また格闘タイプ……」
そう呟いた彼女は再びヤヤコマを促す。
“翼を打つ”で突っ込んできたヤヤコマは……
「“猫だまし”！！」
突き出されたマクノシタの拳に怯み、攻撃が仕掛けられなくなる。
そのままマクノシタの“はたき落とす”がヒットした。
「……さっきより……面倒……」
「面倒でなんぼさ！」
そう言ったレイラへ笑ったトウキは“はっけい”の指示を出す。
突き出される手から放たれる衝撃派をかい潜り、ヤヤコマはマクノシタへの接近を目論む。
懐へ入り込み、漸く“つつく”を食らわせた彼は同時に食らった“はっけい”に吹き飛ばされた。
ビリリッ……
追加効果の麻痺にレイラは舌打ちをし、ヤヤコマは顔をしかめる。
「ハプニングも含めてバトルセンス！“岩石封じ”！」
ケリをつけようとするマクノシタの周りで岩が渦を巻き、ヤヤコマへ襲いかかった。
「……“電光石火”でかわす……！」
少し焦りの浮かんだ瞳のレイラの声でヤヤコマは岩を回避していく。
しかしここで、
ビリリッ……
再び麻痺が彼の体に走る。
と、
ズガンッ！！
鈍い音を立てて岩がヤヤコマへ激突した。
そのまま地面に押し付けられたヤヤコマの姿は見えなくなる。
「……！」
思わず声をあげそうになった彼女は慌ててボールを取りだし、ヤヤコマを戻そうとボタンを押そうとした。
その時、
ズバンッ！！
急に火柱が上がり、岩は全て焼き払われる。
「ヤヤマッ！！」
ゆっくりと飛び上がってきたヤヤコマはキッとマクノシタを睨み付け、大きく鳴き声をあげた。
と……
シュウンッ…！！
彼の体が青い光に包まれ、徐々に大きくなっていく。
羽は量を増し、嘴は鋭くなる。
パッ……！
「ヒヤヤマッ！！」
レイラが声をあげる暇もなく、ヤヤコマは進化を遂げた。
バサバサと羽ばたく翼の隙間から火の粉が散る。
「炎タイプか……？」
半信半疑で放たれた“岩石封じ”はいとも簡単に回避された。
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CrazyBook - ミアンさん» コメント、ありがとうございます。とても嬉しいです！現在3作品を掛け持ちしているので、どれかが完結した後に書き始めようと思っています！……本当に気長にお待ちください……！ (2018年3月24日 23時) (
レス) id: 31b46a970e (このIDを非表示/違反報告)
ミアン(プロフ) - 怪盗クイーンのお話も読んでみたいです…！ (2018年3月23日 18時) (レス) id: e3b3d0f2e7 (このIDを非表示/違反報告)
CrazyBook - 沖司美夜さん» コメントありがとうございます！勿論、一度でもコメントをくださった方のお名前は覚えてます！更新頻度がガタ落ちしましたが、気長にお付き合いください……！ (2018年2月15日 19時) (レス) id: 31b46a970e (このIDを非表示/違反報告)
沖司美夜(プロフ) - お久しぶりです。覚えていらっしゃるといいのですが………。更新大変だと思いますが、頑張ってくださいね！ (2018年2月15日 18時) (レス) id: bf4ebf6ea6 (このIDを非表示/違反報告)
CrazyBook - ボムねこ@月夜の女神シィさん» ご指摘ありがとうございます。すぐに書き直させていただきます！ (2017年10月10日 20時) (レス) id: 31b46a970e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：CrazyBook | 作成日時：2017年8月16日 19時
