【銀魂】私はコミュ障超絶インドア二次オタボーイッシュ、それから((沖「長げェ。」3

53話 ページ6

学校から帰ったある日のこと。


自室の学習机に鞄を放り投げ、ベッドに倒れこむ。




幸福。




こうやって一人でいるときが、幸福。





幸福。





何もせずに、何も考えずにいれるのが、幸福。






これが私の幸福。


一人でいて、何もしなくてもいい世界ってないの?



こんな幸福がずっと続けばいいのに。


引きこもって人と干渉しない世界。





そうだ、作ればいいんだ。自分で。






……引きこもればいいんだ。







教科書やノートで埋め尽くされた机。


もう学校に行く気はないから全てを捨てるつもりで全部を紐で縛り、古紙回収の日まで物置に置いておくことにした。



電気スタンドとヘッドフォンにイヤホン。それにシャーペンと消しゴムと数本の色ペン。



必要なものしかない。




そして親からもらった少し古いタイプのパソコンを机の中心に置き、コンセントに繋ぐ。

起動させる。



今まで興じていたTwitterやlineを止め、ケータイを解約する。



私への連絡手段を全て断ち切る。



部屋の鍵を閉める。






これで人と干渉しない世界の出来上がり。




人の考え方などが私の中に入ってこない世界の完成。








これで、いいんだ。

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